iBurstの無線IP電話は2007年?〜ライブドアCEATEC JAPAN 2005

» 2005年10月07日 21時36分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 幕張で開催された「CEATEC JAPAN 2005」のキーノートスピーチで10月7日、ライブドア上席副社長ネットワーク事業部本部長の照井知基氏が講演を行った。同氏はライブドアの無線LANサービスの展望を話すとともに、同サービスのコンセプトを改めて明確にした。

「うちはポータル屋だ」

 照井氏は「livedoor Wireless」は既存の公衆無線LANサービスとは異なるものだと説明する。既に発表されているとおり、同社のサービスは山手線圏内を“点ではなく面で”カバーすること、そして価格が月額525円とやすいことが特徴となる。

 安さの理由は、livedoorのポータルサイトと連動して広告で収益を上げられることにある。照井氏は、この点が従来型の公衆無線LANサービスと決定的に違う部分だと話す。

 「我々は通信事業者というより“ポータル屋”。コンテンツでもうけたいと考えている人間だ」。通信費を収益の柱に据えるモデルも何度もシミュレーションしてみたが、それだとどうしても月額525円という価格を実現できなかったという。「どうしても、月額2000円以上かかる」

 livedoor Wirelessは、インターネットに抜けなくてもよいなら誰でも無料で利用できる。ライブドアIDを取得しさえすれば、ライブドアポータル内のコンテンツにアクセスできる仕組みだ。「例えばlivedoor Blogはライブドアとしても大きなコンテンツになっているが、中には『ブログだけ利用できればいいから無料で利用しよう』というユーザーも出てくるだろう」。出先で気軽にブログを利用するユーザーが増えるだろうという読みだ。

 ライブドアの各種コンテンツの利用が増えれば、直接収益の増加が見込める。加えて無線サービスがもたらすPV増もメリットになる。「ページビューが劇的に増えれば、基本的に広告は売りやすくなる」。こうした効果を総合的に組み合わせて、収支を合わせてく考えだ。

「iBurstは2007年にも」

 会場では無線LANサービスの今後のロードマップも、改めて示された。現時点でも山手線の圏内の相当のエリアをカバーしているが、10月末にこれを完全な状態にもっていく(下写真参照)。さらに来年6月までに東京23区内6200カ所にアクセスポイントを設け、さらには全国主要都市に拡大、無線IP電話も始める――というものだ。

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 会場では京セラの技術開発デモとして、高速移動中にiBurstのIP電話で通話をする様子を披露するビデオも流された。ハンドオーバーなどもスムーズで、車内でも利用できるとうたう。

 ただし照井氏は、「携帯をやるのかとよく聞かれるが、全面的にやるかというとそうではない」と断りを入れる。公衆無線LAN形式のサービスを開始する当初は、携帯電話サービスをうたうわけではない。ライブドアとしては利用シーンは明確に限定しないが、「サービスを提供する中で、無線LANでVoIPをやるユーザーも出てくるだろう」というスタンスなのだと説明した。

Photo 会場で披露されたiBurstの通話デモ。ハンドオーバーや、時速100キロでの通話にも対応していた

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