前回お伝えした韓国電子展では、衛星および地上波DMB製品の展示もいくつかあった。衛星DMB(日本でいうモバHO!)は既に3キャリアがサービスを開始し、会員も20万人を突破するなど好調だ。また収益モデル問題などでサービス開始が延期されている地上波DMBも、12月には開始すると言われており、期待が膨らんでいる。
韓国電子展において、Samsung電子、LG電子の展示の目玉の1つとなっていたのが衛星/地上波DMB対応端末だ。
LG電子からは「タイムマシーン」機能を搭載した衛星DMBフォン「SB130」が公開された。タイムマシーン機能とは、番組視聴中に電話が来て見られなくなった場合、自動的に録画を開始する機能だ。電話が来た時点にタイムスリップできるので、重要なシーンを見逃すことがない。最大1時間程度は録画が可能ということだ。
DMBフォンは画面を横に回すというパターンがすっかり定着してきている。ただし単に本体と画面が90度となるスタイルに、各社は一工夫を加えている。
Samsung電子の地上波DMBフォン、「SPH-B2300」は、同社が「180度スウィングタイプ」と呼んでいる独自のスライド方法が特徴だ。画面が、向かって右上を軸に回転し本体と90度となるほか、さらに画面を上に押し上げて本体と180度にすることもできる。
LG電子の地上波DMBフォン、「LD1200」。形は衛星DMBフォンのSB130とほぼ同様 |
携帯電話以外にもDMB放送の受信機はいくつか展示されており、韓国での盛り上がりを感じられた。なかでもSamsung電子は、アイディアに溢れたさまざまな形状の端末を展示していた。
特に注目を浴びていたのは地上波DMBを受信できるデジタルカメラ、「SDC-K50」だ。これは写真および動画の撮影、MP3再生、地上波DMBの受信が可能という多機能なデジタルカメラだ。
Samsung電子のDVD-L77DMBは、地上波DMBを受信できるポータブルDVDプレーヤーだ。画面は7インチで、連続4.2時間の番組視聴が可能となっている。大きさは200×140×27.9(幅×高さ×厚み)ミリと、スリムデザインなのも特徴だ |
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