インタビュー
» 2006年03月31日 05時31分 UPDATE

切手大のエリアに技術陣の汗と涙──ワンセグ携帯「905SH」開発の舞台裏 (1/2)

一見すると普通の折りたたみ携帯が、液晶部を90度回転させると左右対称な横長画面の携帯になる──。日本初のサイクロイド型携帯「905SH」には、いたるところにデザインのこだわりが宿っている。

[後藤祥子,ITmedia]

 一見すると普通の折りたたみ携帯が、液晶部を90度回転させると左右対称な横長画面の携帯になる──。これがシャープが考える“ワンセグを見るための”新しい携帯の姿だ。6月の発売に向けて開発が進んでいるサイクロイド型ワンセグ携帯「905SH」(3月15日の記事参照)のデザインについて、シャープ オンリーワン商品企画推進本部 総合デザインセンターで主事を務める大木邦裕氏に聞いた。

Photo シャープ オンリーワン商品企画推進本部 総合デザインセンターで主事を務める大木邦裕氏
Photo ボディカラーはブラック、ホワイト、アクアマリンの3色。ワンセグ携帯で3色がラインアップされるのは初
Photo 底面のカメラの周囲もボディカラーの色に合わせたカラーリングだ。ボディカラーのコンセプトは“セレブな世界観”。「ブラックは上質なビジネススーツ、ホワイトは真珠の粒、アクアマリンは南国リゾートの海の色をイメージ」(大木氏)

“携帯でテレビを見る”ことの原点を見直す

 905SHの大きな特徴は、液晶部を90度回転させると左右対称な横長画面になるサイクロイド型機構。開発は“モバイルでテレビを見ることの原点を見直す”ことからスタートしたという。電車の中でも外出先の食事中でも安定した状態でテレビを視聴でき、なおかつ通話やメールでユーザーが使い慣れた折りたたみ型の構造を持つ携帯電話とはどんな形なのかを突き詰めた末の解がサイクロイド型携帯だった。

Photo 一見すると普通の折りたたみ携帯
Photo 液晶部を90度回転させると
Photo 横長画面の携帯電話に早変わりする

 「横長画面に表示されるコンテンツを、しっかり持って見るんだという形。サイクロイド型は、電車の中など足下が不安定な状況下でしっかり持つことができ、片手でつり革につかまった状態でもしっかり視聴できる。一方で、机の上に置いた状態でも(充電台などを必要とすることなく)安定した形で置くことができる」(大木氏)

Photo 折りたたみ型携帯を使うのと同じ感覚で手に持ってワンセグ携帯を視聴可能
Photo 机の上などに置いたときには、一番視聴しやすい角度で液晶部がいったん止まるようになっている。「あたかも薄型テレビを鑑賞するような気分でワンセグを見てほしい」という思いから、ディスプレイ部を直線的なデザインにしている

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