作品名 | スーパーマン リターンズ(Superman Returns) |
監督 | ブライアン・シンガー |
制作年・製作国 | 2006年アメリカ作品 |
今回ご紹介する作品は、数十年ぶりにスクリーンに戻って来たスーパーマンが大活躍する「スーパーマン リターンズ」。最新のVFX技術でニューヨークを駆け巡り、宇宙空間まで自由に行き来するスーパーマンの姿は圧巻です。初代作品には登場していなかった携帯電話がストーリーの鍵を握り、今時珍しくFAXがヒロインのピンチを救う場面もあります。
スーパーマン(ブランドン・ルース)は、遥か彼方の星で生まれましたが、その星の消滅前に地球へと送られてきました。クラーク・ケントと名付けられ、人間として育てられたスーパーマン。しかし、自分には人間と違う不思議な力が備わっていることに気付きはじめます。やがて成長し、遠い父からのメッセージでその力の使い方を教えられます。それは、人間を助けること。
スーパーマンは地球上の故郷であるカンザスを離れ、ニューヨークで新聞記者クラーク・ケントとして働き始めます。自分がスーパーマンであることがバレないように、クラーク・ケントとして地味に過ごしていました。正義の味方スーパーマンとしては、ニューヨークだけでなく世界各地の犯罪や災害に立ち向かっていたケント。人々はスーパーマンを賞賛し、彼なしの生活は考えられないほどになります。そんなある日、スーパーマンが生まれた星のかけらが宇宙の彼方で発見され、スーパーマンはその真相を確かめに旅立ってしまいます。新聞社の同僚で恋人だったロイス・レイン(ケイト・ボスワース)や友人に理由も言わないまま……。
5年が過ぎ、スーパーマンは地球に戻ってきました。結局、生まれた星の謎は分からなかったのです。地球ではクラーク・ケントを暖かく迎える家族、さらに新聞社の同僚が待っていてくれました。恋人ロイスとの再会を楽しみしていたケントでしたが、彼女はすでに一児の母に。ロイスだけは、帰ってきたケントに冷たい態度を取るのです。5年の間にロイスの心は変わってしまったよう。そして、スーパーマンがいない間に犯罪が増え、宿敵レックス・ルーサー(ケヴィン・スペイシー)も悪知恵を働かせ、刑務所から出所していたのです。
ロイスのことはショックでしたが、以前と同じようにスーパーマンとして困った人を助け始めるケント。スーパーマンが戻ってきたことを、人々は喜び、新聞の記事もスーパーマンが独占するようになります。それでもロイスはスーパーマン以外の記事を書くと編集長に掛け合っていました。個人的な感情もありましたが、それ以上に最近頻発している停電に重大な問題があるのではと考えていたのです。
編集長はスーパーマンの記事を書けば売れる、とロイスを一蹴しましたが、彼女は独断で取材をすることに。ロイスは会社からの電話に出なくてすむようにと、携帯電話を置いたまま、停電の発生現場に出掛けてしまいます。そこでロイスが出会ったのは、レックス・ルーサーでした。
取材に出掛けたまま、何時間も戻らないロイスを心配する同僚たち。
「彼女の携帯に電話をかけろ」
しかし、電話はつながりません。命懸けでロイスを救うため、飛び立つスーパーマン。停電の発生現場には一体何があったのか? レックス・ルーサーの企みとは?
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