D903iは、D902iやD902iSよりスリムになった。よいことである。
でもそれにともなって……かどうかは知らないが、カメラ機能の根本的なスペックが変わった。さて、それでカメラのクオリティはどうなったのかをじっくり検証していこう。
D903iのカメラ機能。スペック上は200万画素CCDから300万画素CCDに上がった。
実際には、D901iやD902iSでは富士フイルムの200万画素「スーパーCCDハニカム」を採用し、400万画素相当の画像を出力していたのに対して、D903iは普通の300万画素CCDとなっている。
さらに、CCDの詳細なスペックは公表されてないが、CCD自体のサイズも小さくなっているようだ。CCDが小さくなればレンズも小さくでき、ボディも薄くできるという理由は確実にあっただろう。
もう1つ、スペック上の変化がある。D902iSは1.3Mモード時で働く「デジタル式手ブレ補正機能」を搭載していたが、D903iではそれがなくなったのである。しかし、実際に撮れる絵(色やディテールの表現力、そしてノイズなど)がしっかりしていれば、出力画素数が400万でも、300万でもたいした違いはないと判断できる。
というわけで、以前レビューしたD902iの絵と比較しながら作例を見ていこう。D902iはちょうど1年前だったので季節は同じ。時刻は若干違うがそこはご容赦願いたい。
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