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» 2008年09月17日 20時55分 UPDATE

1分4.4円からのモバイル通信サービス――「b-mobile3G hours150」を試す (1/3)

日本通信が発売したプリペイド式の3Gモバイル通信サービス「b-mobile3G hours150」。どれくらいの通信速度なのか、時間課金とパケット量課金では果たしてどちらがお得なのか、実際に使って検証した。

[坪山博貴,ITmedia]

 日本初のMVNOとして、さまざまなモバイルインターネット接続サービスを提供している日本通信から「b-mobile3G hours150」(bモバイル3G アワーズ150)が登場した。ドコモのFOMAネットワークを利用する初のプリペイドサービスという点でも話題だが、そのほかにも多くの可能性を秘めている。

※初出時に、タイトルが「1分3.4円からのモバイル通信サービス」となっていましたが、推計に基づいた金額であり、正確な表記ではありませんでした。お詫びして訂正いたします

全国で使える簡単・高速なデータ通信サービス

photo パッケージと内容物。通信モジュールとユーティリティCD、スターティングマニュアルと非常にシンプルだが、特に困ることはないはずだ

 日本通信が発売した「b-mobile3G hours150」(bモバイル3G アワーズ150)は、ドコモのFOMAネットワークを使用するプリペイドタイプの高速インターネット接続サービス。同社は自社網を持たないMVNOとして、従来からウィルコムのPHS網を使った同種のサービスを“b-mobile”ブランドで提供している。今回のb-mobile3Gも、提供形態は基本的に同じだ。

 初回導入パッケージには、PCと接続する通信モジュールと接続料金が含まれており、接続料金を使い切ったら更新パッケージとして接続料金のみを購入して利用する。またISPに相当する役割も日本通信が担うため、別途インターネットへの接続料金は必要ない。

 パッケージに含まれる接続料金は150時間分までで、登録から480日(1年4カ月)間有効。150時間分を使い切らなくても、利用期限を迎えると接続できなくなる。同社直販価格は3万9900円で、大手家電量販店でも同程度の価格で販売されている。

photophoto USBスティックタイプの通信モジュールはZTE社製。構造的にはごくごく一般的なタイプだ。ストラップホールもある

photophotophoto SIMはコネクタ側のスライド式収容部に装着。microSDメモリーカードリーダーも兼ねるが、microSDHCには非対応なのでおまけ程度に思っておいたほうがいいだろう

 付属の通信モジュールは中国の大手通信機器ベンダーであるZTE製で、下り最大3.6Mbpsでの通信が可能なHSDPA方式を採用した。ボディはUSBスティックタイプで、PCのUSB端子に直接接続できる。対応OSはWindows XP SP2以降/Windows Vistaと、Mac OS X v10.3/Mac OS X v10.4/Mac OS X v10.5。

 パッケージには、設定不要でインターネット接続や利用時間の管理などが行えるユーティリティソフト「b-Access」のWindows版が付属する。Mac OS X版は現時点(2008年9月)で準備中のため、Macで利用するには手動でダイヤルアップ接続を設定する必要がある。

photophoto 同じW-CDMA対応の通信モジュールであるドコモA2502との比較。ちょっと大きめのUSBメモリといったところか

 b-mobile3Gの特徴は、ウィルコムネットワークを利用したb-mobileから通信速度が大幅に高速化され、利用エリアが拡大した点だ。HSDPAに対応したFOMAハイスピードエリアでは受信最大3.6Mbps、HSDPA非対応エリアでも受信最大384Kbpsでの高速通信が行える。

 ドコモのFOMAネットワークは、すでに人口カバー率100%に達している。通信モジュールも2GHz帯に加えてFOMAプラスエリアの800MHz帯にも対応しているので、FOMAの全サービスエリアで利用できる。なおドコモは、東名阪においてFOMA用に1.7GHz帯も使用しているが、これは基本的に2GHz帯の容量不足を補うためのもの。FOMAのエリアマップに1.7GHz帯に関する注記等がないことでも分かるとおり、原則として1.7GHz帯でしか利用できない場所は存在しないのだ。

 使い勝手も従来のb-mobile同様に簡単だ。Windows PCでは、付属CD-ROMからソフトをインストールし、画面の指示に従って携帯電話もしくはPHSから開通手続きを行う。この開通手続きにより本人確認を行うので、携帯電話あるいはPHSからの発信が必須だ。なお一般回線から手続きする場合は、オペレーターが対応する。

 あとは、通信モジュールをPCのUSB端子に接続するとドライバがインストールされて利用可能になる。その後、「b-access」のウインドウ内にある“3G Access”ボタンをクリックすれば、インターネットに接続し、再度クリックすればインターネットから切断される。ダイヤルアップ接続の設定なはも一切必要ない。

photophoto 切断中と接続中では「3G Access」の色が変化して状態を表す。Windowsの機能を使うより接続/切断は楽だ

yo_b3g11.jpgyo_b3g12.jpgyo_b3g13.jpg 「setting」ボタンを押すとウインドウが拡大する。“3G”の“接続”タブでは料金プランや有効期限、接続可能な残り時間が確認可能。切断中であれば測定ボタンを押すことで、詳細な電波状態を確認できる(写真=左、中央)。ウィルコムネットワークを用いた「b-mobile」と同じく、画像圧縮プロキシである「WEBアクセラレータ」を利用したWeb表示の高速化も可能。ただし、通信速度が高速なこともあってか日本通信はあまりアピールしていない(写真=右)

yo_b3g14.jpgyo_b3g15.jpg 画像は左が通常、右がWEBアクセラレータを利用した場合。拡大するとモスキートノイズが増えているのが分かるが、パッと見で気になるような画質劣化は感じない。元データは左が8194バイト、右が4510バイトなので、圧縮率としては60%程度になる

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