NTTドコモブースは「生活サポートケータイ」「最新サービス/最新ケータイ」の2つを軸にしたコーナーで展開。終始、来場者で賑わいを見せていた。
生活サポートケータイコーナーは、おサイフケータイを利用したコンビニでの簡易決済や、鉄道改札用途、電子キーといったシーンを主に紹介。中国でも非接触型ICカードは地下鉄など交通機関での普及が少しずつ進み、NFC端末によるサービスも広東省などごく一部の地域で始まっている。そのため、すでにユーザーが日常的に利用するほど普及が進んでいる日本の状況が注目された。例えば、電子マネーとしての金額追加はどのように行うのか、事業者は決済にどのように関わり収益を得るのか、端末紛失時の対応はどうするのか、不正利用対策はいかに行うのか……など、かなり具体的な質問が多く寄せられていたのが印象的だった。
また、音楽や動画配信といった3Gの高速回線を生かしたサービスもしかりだ。これらは中国ユーザーにとっても現実味のあるサービスと受け止められているようで、音質や画質、ダウンロードに要する時間などにも興味が集まっていた。
これまで、NTTドコモの海外展示会における展示内容はどちらかといえば「日本の最新状況をアピールする」ものが多かったように思うが、今回のP&T/Expo Comm China 2008の展示は「3G化と端末の高機能化でこのようなことができる」と具体的な実例とともに展開していたこともあり、これから3Gが普及する中国の来場者の評判は上々で、高い関心が寄せられたようだ。このほか、LTE(Super 3G)のデモはビデオによる概念やテスト結果のみの展示だったが、その技術力に期待する声も多く聞かれた。
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