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» 2008年11月12日 21時53分 UPDATE

発売9カ月で300万台出荷──存在感増したパナソニックの“VIERAケータイ”、さらに3つの“SHIN化”を推進 (1/2)

パナソニック モバイルは2008年冬商戦向けモデルの製品説明会を実施。シェア向上と“復活”の引き金になった“VIERAケータイ”を軸にした今後の製品展開の方向性などを説明した。また、2010年度に海外市場へ再参入する意向も示した。

[岩城俊介,ITmedia]
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 パナソニック モバイルコミュニケーションズは11月12日、2008年冬商戦向け携帯の新製品発表会を開催。新たに発売する7機種の製品紹介とともに、発売から1年が経過した“VIERAケータイ”の状況と今後の製品展開の方向性を説明した。

 「VIERAケータイでシェアトップを奪還する」──。かつてのトップメーカーは2001年から2006年にかけてやや低迷し、シェアを大きく落とした。この状況を打破すべく、社運をかけて“VIERA”ブランドを冠した携帯「P905i」をこのような意気込みで2007年11月に発売した。

 P905iは「弊社とドコモの予想をはるかに上回る需要があった」(パナソニック モバイル商品企画担当取締役 石井圭介氏)ほどの人気を獲得し、発売から4カ月ほど在庫不足に陥ったものの数カ月で200万台弱を出荷。その後に発売した「P905iTV」や「P906i」とともに、VIERAケータイは2008年8月に累計出荷300万台を突破した。

 2008年度上期は携帯販売状況の冷え込みにより国内携帯出荷台数が前年同月比で2割減となったが、同社はこれらVIERAケータイの貢献で、出荷台数は微減に留まり、売上高は前年を上回るとともに利益率も当初の計画を超えたという。2008年度上期のメーカーシェアは、トップのシャープ(シェア約23%、前年同月は約26%)に次ぐシェア17%(前年同月は約14%)に向上した。

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photo 「2008年度は“VIERAケータイ”が好調で、約9カ月で300万台を出荷した。2009年度から10年度にかけてトップシェアメーカーをキャッチアップする」パナソニック モバイル商品企画担当取締役の石井圭介氏

「シェアが順調に伸びたとはいえ、(シェアトップのシャープとは)まだ5%の大きな開きがある。2009年度から10年度にかけてトップシェアメーカーをキャッチアップする考えで、“もっと上”を目指す。納入先事業者の枠を拡大する意味でドコモ以外の端末展開も当然力を入れるほか、成熟した市場で食い合うのも限界にきているので、パナソニックグループのノウハウ共有やグループ機器とのリンクの推進とともに、既存のインターネットサービス(であるYahoo!やGoogleなど)と連携した展開、この両方の視点も視野に入れた製品展開を行っていく」(石井氏)

 2008年冬商戦向けの「VIREAケータイ」は、

  • 進化(Progress)
  • 新化(New Style)
  • 親化(Familiarity)

 この3つの“SHIN化”を軸に展開する。

 ハイエンドモデルの「P-01A」は、躍進の要因となった初代VIERAケータイ「P905i」に採用したディスプレイが横にも開く“Wオープンスタイル”の利用シーンをさらに広げ、機能やデザインを“進化”させた。ディスプレイを横に開くとダイヤルキーの表示や配列が横向きに変化する新機構“2WAYキー”を採用し、ワンセグ、インターネット、カメラ、ゲームといったキラー機能とともに機能全般を横向きスタイルで利用できるようになった。

 「P-02A」は、国内の携帯端末市場から撤退した三菱電機製端末のコンセプトを引き継いだスライドボディ+スピードセレクターを搭載したモデル。かつて三菱電機製端末の顔だった回転型十字キー“スピードセレクター”を正式な契約において継承しつつ、ディスプレイが弧を描くように開き、上下の段差が少なく顔のカーブに沿って通話しやすい特徴を持つ「スイングスライド」機構やハイエンドモデルに劣らないフルワイドVGA(480×854ピクセル)の3.1インチ ディスプレイなど、新たな利用スタイル(新化)を加えて展開する。

photophoto 横に開くとダイヤルキーの表示が変化する“2WAYキー”を新たに備えた「P-01A」、スピードセレクターとスイングスライド機構が特徴の「P-02A」

 「P-03A」は、P905iやP906iに採用したWオープンスタイルと使いやすさやに定評があった「P705i」の特徴を融合した薄型Wオープン“VIERAケータイ”。VIERAの高画質化技術を盛り込んだワンセグ機能や高速操作を実現した3.2Mカメラといった高い機能を備えながら、スヌーピーコンテンツや“レイトン教授と不思議な町”アプリ、多彩に表現する“ハッピーイルミネーション”など親しみ(親化)を与えるコンテンツも多数用意する。

 このほか、厚さ9.8ミリの極薄モデル「P-04A」「P-05A」、女性ユーザーを主ターゲットにするコスメティックケータイ「W62P」(au向け)、10のワンタッチ機能で容易に操作できるベーシックモデル「830P」(ソフトバンクモバイル向け)も投入する。

photophoto 厚さ14.7ミリのスリム“Wオープン”「P-03A」、厚さ9.8ミリながらワンセグ+国際ローミング+320万画素カメラ搭載の「P-04A」
photophoto ソフトバンクモバイル向けのシンプルデザイン(長期販売も想定する)モデル「830P」、au向けの“コスメティックコンシャス”モデル「W62P」
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