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» 2012年08月27日 11時12分 UPDATE

“お絵かきデバイス”としてのiPadを次の次元に――画期的な筆圧対応スタイラス「Jot touch」を使う (1/2)

日本でも販売が始まったiPad向け“筆圧対応”スタイラスペン「Jot touch」。手の力加減で線のサイズや濃淡をコントロールできるようになり、よりアナログチックなイラスト制作ができる。クリエイター注目の同製品を、実際に使ってみた。

[山田胡瓜,ITmedia]
photo 筆圧を使ったお絵かきが楽しめる「Jot touch」

 プリンストンテクノロジーが8月10日、adonit製のiPad向けスタイラスペン「Jot Touch」を発売した。この製品は、BluetoothでiPadに接続し、“筆圧感知”を可能にするのが最大の特長だ。価格はオープンで実売想定価格は9999円と、iPad向けスタイラスとしては相当高価だが、この筆圧感知機能はクリエイターの物欲をかなりくすぐるものだろう。筆圧機能があればペンの力加減で線の太さや色の濃淡をコントロールできるようになり、よりアナログに近い感覚でイラスト制作などを楽しめる。

 Jot Touchの筆圧機能は、第3世代「iPad」と「iPad 2」で利用できるが、初代「iPad」はサポートしていない。また、あらゆるイラストアプリで筆圧機能が使えるわけではないので注意が必要だ。対応アプリは、プリンストンの製品紹介ページで確認できる。

 Jot Touchは256段階の筆圧感知が可能なほか、2つのショートカットキーをペンのグリップ部分に備えており、アプリによってはUndo、Redoをはじめとする、よく使う機能をショートカットキーから利用できる。ペンの充電は付属のUSB型充電ドックで行い、1回のフル充電で最長12時間の連続使用が可能だ。電池切れからフル充電までにかかる時間は、約2時間となっている。


photo iPad向けスタイラスペンとしては見慣れないショートカットキーがグリップ部分にある

使ってみた

photo 「ArtStudio」というアプリでの使用例。ペンの太さは変えず筆圧の強弱のみで描いた

 さて、実際にいくつかの対応アプリでJot Touchの筆圧感知機能を使ってみたが、力の加減によってちゃんと線の具合が変わる。ただ、1024、あるいは2048レベルの筆圧感知ができるような高性能ペンタブレットを使っているユーザーが、同じようなフィーリングをJot Touchに求められるかというと、そこまでの期待は禁物だ。筆圧の感知にはちょっとクセがあり、ペンを動かす速度が速かったりすると、上手くコントロールできない時もあった。

 しかし、力の強弱で線を調節できるのはやはり便利。できあがったイラストにも、線の強弱が作り出すアナログっぽさが確かにあると感じる。アプリによって書き味もいろいろなので、自分にとって使いやすいアプリを探すといいだろう。

 ペンとiPadのペアリングは、一度設定してしまえば後はペンの電源を入れるだけ。自動的に接続してくれるので簡単だ(もちろんiPad側のBluetoothが有効になっている必要がある)。ただ、アプリ側の設定でJot Touchの機能を有効にしないと筆圧などが反映されない場合もあるので注意しよう。

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