米Cisco Systemsは3月16日、ブレードサーバ、ネットワーク、ストレージ、仮想化技術を統合する「Unified Computing System」を発表した。企業のデータセンター管理を簡素化し、コストを大幅に引き下げるのが狙い。
同社によれば、Unified Computing Systemの採用により、企業は設備投資を最高20%削減、運用コストを最高30%削減できるという。データセンターを単一システムとして管理できるため、成長に合わせた拡張が容易で、消費電力と冷却に掛かる費用が削減できるとしている。
また同社は新システムについて、Accenture、BMC Software、EMC、Microsoft、VMwareなど、多くの大手IT企業との提携を明らかにしている。
Unified Computing Systemは、以下の製品群および技術を中心に構成される。
ブレードサーバ「Cisco UCS B-Series」は、同社が初めて発表するサーバ製品で、Intelの次世代プロセッサNehalemを搭載する。ネットワークは、既存のLAN、SAN(ストレージエリアネットワーク)、高性能コンピューティングネットワークの3つを1つに統合し、アダプターやスイッチ、ケーブルの数を減らすだけでなく、電力消費量を削減、冷却の必要性も減らすとする。
仮想化技術では、VMwareが仮想化プラットフォームを提供。ストレージアクセスでは、SANとNAS(ネットワークアタッチトストレージ)両方へのアクセスを統合、イーサネット、Fibre Channel、iSCSIなど、さまざまな方法でストレージにアクセスできるようにする。またマネジメントでは、BMCのBusiness Service Managementと統合したCisco UCS Manager経由で、システム内のすべてのコンポーネントとソリューションを一括管理する。
Unified Computing Systemおよび関連サービスは、第2四半期から顧客に提供される予定。
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