家庭用LED電球の競争激化 先駆者東芝「明るさナンバーワン」で攻勢
家庭用LED照明市場がにわかに活気を帯びてきた。今年に入ってシャープとパナソニックが新規参入。NECや三菱電機も本腰を入れ始めた。
先行していた東芝も、販売にドライブをかける。9月30日、60ワット白熱電球相当で明るさを業界最高の810ルーメン(昼白色相当)に高めた新製品を発表。「今年はLED元年」(東芝の室町正志副社長)と位置づけ、テレビCMなど大規模なプロモーションでLED事業の急拡大拡大を狙う。
業界最高の明るさ 調光器対応モデルも
新製品の「一般電球形8.7W」(9135円)は10月16日に発売。昼白色(電球60ワット相当)と電球色(同40~60ワット相当)をラインアップした。根本がすっきりした電球と同等サイズで、電球の置き換えもしやすいという。
1枚の基板に集中的にLEDを実装した新開発のLEDモジュールを搭載。明るさは昼白色が810ルーメン、電球色は600ルーメンと、それぞれ業界最高に高めた。昼白色モデルは93ルーメン/ワットと発光効率も業界最高だ。
調光器に対応し、0~100%の調光機能を搭載した「一般電球形7.1W」(30~40ワット白熱電球相当)、「同4.5W」(20~30ワット相当)も11月16日に発売。それぞれ昼白色と電球色をラインアップし、昼白色の発光効率は業界最高という。価格はそれぞれ6300円。
「LEDは東芝」印象付けるCMも
「LEDは東芝」を合い言葉に、電球形LED照明をアピールするテレビCMやマス広告、店頭販促なども展開。LED移行を動機付けしながら歴史ある照明ブランドとしての東芝を印象付け、新規参入組と差別化する。
ラインアップの拡充も急ぐ。照明器具用のLEDユニットや、同ユニットを搭載した薄型のシーリングライト、ガーデンライトなどを順次発売するほか、LED防犯灯や道路灯も発売する計画で、2009年上期に359機種だったLED商品のアイテム数を、10年3月末までに828機種に広げる。
政府は2012年までに白熱球を全廃する計画を掲げており、家庭用照明市場で、電球形蛍光灯に加え、LED照明も成長しそうだ。東芝は、LED電球の需要が2009年度の200万個から、2015年度には1500万個に拡大すると予測している。
同社は08年、「10年をめどに一般白熱電球の製造を中止する」と発表。他社に先駆けて家庭用LED電球市場を開拓してきた。ラインアップ拡充と積極的なプロモーション展開で、激化する競争を勝ち抜く構えだ。
LED照明を含む「新照明システム事業」で2015年度に3500億円の売上高達成を目指すほか、海外展開も加速。海外売上高比率は2015年度に30%以上に高めたいとしている。
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