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» 2010年02月15日 15時39分 UPDATE

せかにゅ:肥大化した帝国、失われた革新――元Microsoft社員の証言

Microsoftの元幹部が同社の衰退を語って話題になったが、ほかにもMicrosoftの元社員が、組織の巨大化による官僚主義化や社内政治で革新が失われている状況を語っている。

[ITmedia]

元社員が語るMicrosoftの衰退

 元Microsoft幹部が同社の革新力のなさや内紛についてNew York Timesに寄稿したことを受け、BetaNewsでは数人の元Microsoft社員の逸話を掲載した。いずれも、組織の巨大化による官僚主義化、失われた革新、社内政治に腐心する一部の管理職など、Microsoftの問題を語っている。

 例えば、20年以上Microsoftに勤め、自ら退職した元上級幹部は、社内政治によって革命的な製品がつぶされるのを見たと語る。彼は「Microsoftの強みは、小さなチームに大きな権限を与えていたことにあった」と話しているが、2001年初めに状況が変わり、小さなチームは大きなチームに飲み込まれ、「社内の政治的対立や陰での中傷」が起こったという。トップ以外の社員に利益をもたらさない組織再編も何度も行われた。「MSで削減すべきなのは、自分のチームをサポートせず、自分のキャリアだけをサポートする管理職だ。素晴らしいビジョンを持ったマネジャーが、何人も社内政治に巻き込まれて去っていった」

 2009年にレイオフされたフレッド(仮名)は、2001年に入社した。彼の在籍している間に、Microsoftは規模が倍になり、彼とCEOの間の管理職の階層は6から10に増え、プロセスは官僚主義的になったと話している。目標を達成したかどうかで評価する報酬制度のため、例えば、「ある機能をWindowsに搭載するという目標を立てた場合、途中でそれがWindowsと顧客にとってマイナスになると気づいても、その機能を取りやめようとは思わなくなる」という。「入社した時の興奮と革新の空気は説明しがたい。だが、時がたつにつれてそれは消えていった。会社の規模と反比例するように」

 同じく2009年にレイオフされたアマンダ(仮名)は、「一部の部門で毎年の宗教的な祭り同然になっている」組織再編の多さと仕事の負荷の大きさを批判している。彼女のチームは1週間に平均80〜90時間働いていた。リリース前が修羅場なのはこの業界ではよくあることだが、「3年間、修羅場が続いた」という。長時間労働を拒めば、嫌な仕事や低い査定を押しつけられた。何人もの同僚が異動願いを出したが、上司の引き留め工作によって異動の機会を逃してしまった。勤続年数が短くて異動できない社員は、サービス残業から抜け出すために辞めるほかなかった。「5年間犬のように働いて、百万長者になって引退する文化は終わった。5年間犬のように働いても、部署によっては普通の給料が出ない」

 13年間Microsoftに勤めたボリス(仮名)も2009年にレイオフされた1人だ。「バカがたくさんいた。ごう慢なバカが」と彼は語る。彼は、Microsoftはある時点で下り坂に入ったと言う。優秀な人はまだ多くいたが、何階層にも渡る非効率的な組織構造に足を引っ張られ、「結果よりも、誰を知っているか、上の人間にどう働き掛けるかが重視されるようになった」。1996年の入社当初、彼とビル・ゲイツ氏の間には6の階層があった。2009年、彼とスティーブ・バルマーCEOの間の階層は13もあった。ボリスも一度、出世の階段を上りたいと思ったことがあったが、そうならなくて良かったと思っている。出世の代償は「山のような仕事、大して上がらない給料、ないも同然のトレーニングとサポート、信じられない社内政治」だからだ。2009年、約20人いた彼のチームはレイオフで4人になった。「残った人間はすべて管理職だった。一体何を管理するのか分からない」

Why former employees say Microsoft can't innovate(BetaNews)

Google、リアルタイム通訳技術を開発中

 Googleが、話した言葉をすぐに外国語に通訳して音声で再生するソフトを開発している。3年以内に携帯電話向けに提供することを目指しているという。Googleの翻訳サービス責任者は「speech-to-speech翻訳は2〜3年で可能になるはず」とし、高精度の翻訳と音声認識に取り組んでいるとしている。

Google is developing an instant speech-to-speech translator(The Inquirer)

OracleのエリソンCEO、ヨットレースで優勝

 Oracleのラリー・エリソンCEOのヨット「BMW Oracle」が、国際ヨットレースAmerica's Cupで前回のチャンピオンを破って優勝した。レースは2月14日に地中海で行われ、65歳になるエリソン氏が自らヨットに乗り込み、ディフェンディングチャンピオンであるスイスのチームと戦った。エリソン氏のチームは2勝0敗で優勝。米国のチームがAmerica's Cupで優勝したのは1992年以来という。

ah_training_05.jpgah_bild_02.jpg エリソン氏のヨット(左)とチーム

Larry Ellison Wins The America's Cup(AP)

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