米Dellは12月13日(現地時間)、ネットワークストレージソリューションを手掛ける米Compellent Technologiesを買収することで合意に達したと発表した。Dellは、9日の発表時より25セント高い1株当たり27.75ドルでCompellentの発行済み株式を買い取る。買収総額は約9億6000万ドルで、取引は2011年初頭に完了する見込み。
Dellは、クラウドコンピューティングに強みを持つCompellentを買収することにより、クラウド市場での勝ち残りを図る。
Compellentは2002年創業のミネソタ州エデンプレイリーに拠点を置く公開企業。SAN、NAS、スイッチなどのハードウェアやストレージ仮想化ソフトなどを扱っており、同社の製品は35カ国の3000以上の企業に採用されているという。
買収完了後もCompellentはDell傘下で独立して運営される。DellはCompellentの製品をストレージポートフォリオに組み込み、PowerVault、EqualLogic、米EMCとの提携で販売しているDell/EMCシリーズなどで構成しているラインアップを強化する。また、Compellentは代理店として同社の顧客企業にDellの製品を販売する。
Dellは8月にCompellentの競合に当たるストレージベンダーの3PARを買収すると発表したが、後から名乗りを上げた米Hewlett-Packard(HP)に競り負け、買収を断念している。
クラウド事業強化の動きは大手IT企業に広がっており、HPによる3PAR買収のほかにも、米IBMの米Netezza買収、米EMCの米Isilon買収など、ストレージ関連企業買収が続いている。
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