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» 2004年01月22日 00時17分 UPDATE

Adobe Creative Suiteは“ネオ”ラッセル・ブラウンとともにやってきた〜ローンチセミナー・レポート (1/2)

アドビシステムズは1月15日、都内ホテルを会場に新製品の概要・機能の紹介するイベント「“Adobe Creative Suite”DEBUT Fair〜Design Therapy(デザインセラピー)、新世代デザインプラットフォーム、始まる〜」を開催した。満席状況の会場は新世代のデザインプラットフォームを一目見ようとするデザイン、印刷、出版関係者で埋め尽くされた。

[チバヒデトシ,ITmedia]

 アドビシステムズは、Adobe Photoshop CS日本語版をはじめとする同社のクリエイティブプロ向け製品をスイートとして構成した「Adobe Creative Suite日本語版」の発売を翌日に控えた1月15日、都内ホテルを会場に同製品の概要・機能の紹介するイベント「“Adobe Creative Suite”DEBUT Fair〜Design Therapy(デザインセラピー)、新世代デザインプラットフォーム、始まる〜」を開催した。満席状況の会場は新世代のデザインプラットフォームを一目見ようとするデザイン、印刷、出版関係者で埋め尽くされた。

 イベントは代表取締役社長石井幹氏の挨拶で幕を開け、同社のビジネスデベロップメントマネージャー、近藤祐爾氏が「Adobe Creative Suiteについて」と題して同製品の概要、機能を説明した。これに続いて、ゲストセッションとして、さまざまな商品開発にたずさわっているアートディレクター、佐藤可士和氏を迎えたトークセッションが行われた。後半には米国アドビシステムズのエバンジェリスト、ラッセル・ブラウン氏がAdobe Photoshop CSのスーパーヒントを紹介する「Adobe Photoshop CSについて」を講演した。

Adobe Version Cueが、凄い

 ゲストセッションでは(株)サムライのアートディレクター、佐藤可士和氏が博報堂時代にMacに出会い、Adobe Illustratorをバージョン1.1から使い始めた話などのエピソードや佐藤氏が関わってきたさ まざまなクリエイティブワークについて、実例を含め披露した。

ho_acs-debut_kashiwa_001.jpg (株)サムライのアートディレクター、佐藤可士和氏。聞き手はアドビシステムズの近藤祐爾氏

 佐藤氏は博報堂時代の当時、マーケティング局に一台だけあったMac(SE 30)をマーケティングの社員が帰った後、こっそりいじっていたことや他の社員がボーナスで車を買うのを一人だけMacにつぎ込んでしまったことなどを話した。また、同社内ではじめてデータ入稿をしたのは佐藤氏だが、はじめてMacでデザインしたものを社内の検討会で披露した時は他の社員にはその意味すら理解してもらえなかったことなどさまざまなエピソードを披露した。

 さらに博報堂時代より7年にもわたって関わっているというホンダ「StepWGN」のクリエイティブワークを紹介し、最近の仕事として、TSUTAYAの新しいショップ展開となる「TSUTAYA TOKYOROPPOGI」のロゴを中心としたさまざまなデザイン、キリンビール「極生」「生黒」の商品開発、au/KDDIの「INFOBAR」広告キャンペーンのクリエイティブディレクションなどを紹介した。

 「TSUTAYA TOKYOROPPOGI」の“T”のロゴは佐藤氏が“誰にでもわかるもの。地図に載っているような記号のようなもの”をイメージし、正方形を組み合わせて生み出したという。さらにTを横にしたり、いくつもつなぎ合わせたりすることで、ギフトサービスで使用するリボンとなり、個性的な柄のラッピングペーパーのように“想像もしなかった”デザインが生まれ出てきたという。“このあたりまでいってはじめてこのアイディアはいける、と確信しました”と語った。

ho_acs-debut_kashiwa_002.jpg 「TSUTAYA TOKYOROPPOGI」の“T”ロゴ

 「極生」については商品名からして関わった。当初、10円下げるというマーケティング戦略があっただけで、名称もなく「○生」にしようという方向性のみがあったものに、コピーライターとMacに向かってIllustratorを立ち上げ、ネーミングとパッケージデザインの両方を同時に検討しながら決めたという。最終的なネーミングは画数の多い文字がキリン的だということで「極」に収まった。

 佐藤氏はAdobe Creative Suiteについて“Version Cueが凄いですね。実際にデザインの仕事をしている方はわかると思いますが、最終ファイルがたくさん存在してしまうんです。Version Cueがあればこれは解決できますね”と語った。つまり、最終と思って作ったものに後から変更を加えてしまうので、結局どれが最終かわからなくなり、その結果、一つ古いファイルを入稿してしまったり、という失敗がある、ということだ。ネットワーク上で履歴も含めてファイルを一元管理するVersion Cueがあれば、そうした心配はなくなるというわけだ。

今年のラッセル・ブラウンはマトリックスのネオ!

 後半はPhtoshopの神様とも言われる米国アドビシステムズのエバンジェリスト、ラッセル・ブラウン氏がAdobe Photoshop CSのスーパーヒントを紹介する「Adobe Photoshop CSについて」の講演を行った。ブラウン氏は2002年6月、Adobe Phtoshop 7.0の登場にあわせて行われた「Adobe Photoshop World 2002」において、スターウォーズのキャラクターやストーリーをモチーフにした、爆笑のセッションを行い、大いに会場を沸かせた人物だ。今回の彼のパフォーマンスが一体、どういうものになるのかに興味が集まった。

 そして、聞き覚えのある緊張感のある音楽が鳴り響くとともに、会場の設置された大きなデモスクリーンには、映画『マトリックス』の主人公ネオに扮したラッセル・ブラウン氏が写し出された。

ho_acs-debut_neo_001.jpg ラッセル“ネオ”は、腕時計に付けた地球儀を[ズームツールで拡大]して東京で行われる「“Adobe Creative Suite”DEBUT Fair」の情報を見つける
ho_acs-debut_neo_002.jpg ラッセル“ネオ”は、サンノゼのアドビ本社を後にして軽々と空へ飛び立った
ho_acs-debut_neo_003.jpg 空を飛び、[カラーの適用]の海底を進んで日本を目指すラッセル“ネオ”
ho_acs-debut_russel_001.jpg 富士を横目に新幹線より速く飛び、いま、会場に舞い降りた
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