CF-Y2搭載の14.1インチ液晶ディスプレイは、1400×1050ピクセル(SXGA+)という高解像度パネルを採用している。表示情報量は1024×768ドット(XGA)の液晶ディスプレイに対して1.87倍に増大。これにより、Excelなどを利用する場合でもより多数のセルが表示できるようになり、作業効率は大幅に向上するだろう。
ただ、14.1インチでSXGA+の解像度を実現したことにより、ドットピッチは0.205ミリと、10.4インチXGAサイズの0.206ミリよりも小さくなっている。それだけ表示文字が小さくなり、視認性が悪くなってしまう可能性がある。
そこでCF-Y2では、アイコンサイズやフォントサイズを変更できるユーティリティを搭載している。簡単な操作でアイコンと文字のサイズを変更できるため、情報量を優先したいときや視認性を優先したいときなど、用途に応じて切り替えつつ利用できるのはうれしい。
また、従来のLet'snote LIGHTシリーズに比べて、基本性能も向上している。採用されているCPUは低電圧版のPentium M/1.2GHzで、処理能力はLet'snote LIGHTシリーズで最も高くなっている。内蔵の無線LAN機能は、IEEE 802.11b/g対応のデュアルモードを採用し、54Mbpsでの高速な無線LAN通信が可能となった。
メインメモリの搭載量は標準で256Mバイト(最大512Mバイト)、内蔵ハードディスク容量は40Gバイト、グラフィック機能はチップセット(Intel 855GME)内蔵機能を利用している点などは、従来のLet'snote LIGHTシリーズと同様だ。
インタフェースは、本体左側面にフルサイズのVGAコネクタと、USB 2.0ポートが2ポート、有線LAN、モデムの各コネクタ、SDカードスロットが、本体右側面にCardBus対応のPCカードスロット(TYPE II×1)がそれぞれ配置されている。
用意されているインタフェースの種類に不満はないものの、本体右側面にUSBポートが配置されていない点はやや残念だ。USBマウスを利用するときに不便だからだ。
ちなみに、CF-Y2ではキーボード上部左右にスピーカーが配置され、Let'snote LIGHTシリーズで初めてステレオ再生が可能となっている。AV機能重視のマシンではないため、音質はそれほどではないものの、ステレオ再生が可能になったことで、サウンド環境は大幅に向上している。
本体に内蔵される光学ドライブは、Let'snote LIGHT W2シリーズ同様、キーボード手前のパームレスト部分を跳ね上げてディスクの入れ替えを行う、DVD-ROM&CD-R/RWコンボドライブとなっている。
ただし、取り付け位置は本体右側に変更されており、ドライブの蓋を開けるためのスライドスイッチを左にスライドさせることで、ドライブの電源を切れるようになった。
もちろん、ドライブの電源は時間が経てば自動的にオフになるが、ユーザーが手動で操作できるため、より効率的な電源管理が可能になったと言える。
ドライブのスペックは、CD-R書き込み24倍速、CD-RW書き込み16倍速、DVD-ROM読み出し8倍速と、CF-W2搭載のドライブと同等だ。
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