ツインTV機能やDVDスーパーマルチドライブを装備した省スペースPC――富士通 FMV-DESKPOWER CE70GV(1/2 ページ)

» 2004年02月21日 00時51分 公開
[小林哲雄,ITmedia]

TVチューナー内蔵のワイド液晶ディスプレイが付属

 富士通のデスクトップPC製品ライン「FMV-DESKPOWER」の中で、幅93×奥行き375×高さ325ミリ(スタンドを除く)という最もコンパクトな筐体を使用しているのが「クリエイティブコンパクトモデル」という位置付けの「FMV-DESKPOWER CE」シリーズだ。

 今年の春モデルは全8機種でシリーズが構成されており、その中で最上位に位置付けられているのが「FMV-DESKPOWER CE70GV」(以下、CE70GV)である。価格はオープンプライスで、2月時点の実勢価格は25万円前後となっている。

クリエイティブコンパクトモデルの最上位機種「FMV-DESKPOWER CE70GV」

 上位機種と下位機種との差は主に搭載CPUで、下位機種のCE50/CE30シリーズはAthlon 2600+を採用しているに対し、CE70GVとCE70G7はPentium 4/2.80C GHzを搭載している。

 さらに、CE70GVにはTVチューナー内蔵(3次元Y/C分離機能搭載)の17インチワイド高輝度低反射デジタルスーパーファイン液晶ディスプレイ「17WLCD-TV」(1280×768ピクセル表示)が付属しており、パソコンの電源を入れることなくTV番組を視聴できる。また、TV番組とPC画面の同時表示や、本体内蔵のTVチューナーと併用することで、2番組の同時視聴や裏番組録画も可能だ。

付属液晶ディスプレイ「17WLCD-TV」の背面にある各種インタフェース。TVチューナーを内蔵しているため、アンテナ端子を接続すればパソコンの電源を切ったままでもTV番組を視聴することが可能だ

 CE70GVの主なハードウェア仕様は以下のとおりだ。

CPUPentium 4/2.80C GHz
チップセットIntel 865GV
メモリ(標準/最大)PC2700対応DDR SDRAM 512MB/1GB
グラフィックス(ビデオメモリ)チップセット内蔵(最大64MB:メインメモリ共用)
HDD160GB(7200rpm)
光学ドライブDVDスーパーマルチ
インタフェースUSB 2.0×4、IEEE1394×1、CardBus対応PCカードスロットType II×2、SDメモリーカード/メモリースティック兼用スロット、PS/2、専用デジタルビデオ出力、S-Video出力、アナログRGB出力、S-Video入力、コンポジットビデオ入力、マイク入力、ヘッドホン/光デジタルオーディオ出力、ライン入力、ライン出力
ネットワーク10BASE-T/100BASE-TXイーサネット、モデム
サイズ(W×D×H)93×375×325mm(縦置き時、本体のみ)
重量約8.5kg

 なお、CE70GVはメモリスロットを2基備えているが、標準メモリ(256Mバイト×2)ですでに2基とも使用しているため、メモリ容量を増やしたい時にはメモリモジュールの交換が必要となる。

 光学ドライブは、すべての記録型DVDメディアに対応した日立エルジーデータストレージ製の4倍速DVDスーパーマルチドライブだ。

 ビデオ出力は、付属ディスプレイ専用のデジタルポートに加え、アナログRGB(ミニD-sub15ピン)とS-Videoを装備している。

本体前面のカバーを開けると、PCカードスロットType II×2、マイク、ヘッドホン/光デジタルオーディオ出力、SDメモリーカード/メモリースティック兼用スロット、IEEE1394、USB 2.0×1が現れる
本体の背面には、ライン入力、ライン出力、USB 2.0×3、専用デジタルビデオ出力、S-Video出力、アナログRGB出力、10BASE-T/100BASE-TXイーサネット、PS/2、モデム、およびTVチューナー&キャプチャーカード上にアンテナ入力、S-Video入力、コンポジットビデオ入力がある

 キーボードとマウスには、無線式のワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスを採用している。セットアップが容易になるだけでなく、使わない時の収納性がよく、見た目もすっきりとする。稼動範囲は約1メートルだ。

 コンパクトな筐体にも関わらず、機能拡張の決め手となるPCI拡張スロットを2基備えているのもうれしい。すでに1基は後述のTVチューナー付きビデオキャプチャーカードで使用済みだが、残りの1基に奥行き最大200ミリまでのPCIカードを挿着できる。

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