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» 2004年02月27日 23時59分 UPDATE

10倍ズーム機の決定版?――手ブレ補正/動画/回転液晶の「PowerShot S1 IS」 (2/3)

[西坂真人,ITmedia]

 ズーム動作部には高速で静音動作が売りのUSM(UltraSonic Motor:超音波モーター)を採用。実際の動作は驚くほど速く、38ミリ相当のワイド端から380ミリ相当のテレ端までのズーミングも一瞬で終わるという感じだ。あまりに速すぎて、希望の画角で止めることが困難なほど。ズームレバーの倒す角度を浅くするとズーミングが低速モードに切り替わるのだが、この操作には慣れが必要だ。

photo 38ミリ相当(左)、380ミリ相当(中央)、デジタル3.2倍併用32倍相当(右)
photo マクロは最短10センチとやや非力だが、モード切り替えなしで寄れるため使い勝手は悪くない

 光学式手ブレ補正機構を内蔵しているにもかかわらず、ボディサイズは111(幅)×78(高さ)×66.1(奥行き)ミリとFZ2よりも小さく仕上げている。特筆したいのは、ボディ小型化に有利な専用充電池ではなく入手しやすい単3形電池(4本)を電源に使っている点だ。ただし、重さは本体のみで約370グラムとなり、電池を含めた使用時は約500グラムとかなりズッシリ感がある。

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高機能スペックを小型ボディに凝縮

 縦横ポジションを自動認識するSIセンサーが搭載されており、常に画面の上側を認識することでピント/露出/ホワイトバランスを高精度に検出できる。そして縦位置で撮影した画像はSIセンサーによってポジション情報が記録されるため、再生時に自動的に縦位置に回転して表示されるのも便利だ。

 そのほか3種類の測光方式(評価/中央部重点平均/スポット)、幅広いシャッター速度(15〜1/2000秒)、高機能ストロボ、13種類の撮影モード、露出/フォーカスでのブラケティング機能、約1.7コマ/秒(最大17コマ)の連写機能、各種マニュアル設定機能など、豊富な撮影機能もS1の魅力だが、それらの機能を瞬時に選択するために小型ボディの背面や側面に多数の機能ボタンが配置されている。

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 その数はなんと計11個とDSLR(レンズ交換式一眼レフデジカメ)並みにあり、よく使う機能(記録画素数/画質/ISO感度/AE・AFロック、フレームレート、ホワイトバランス、色効果、ディスプレイオフ)を登録できる「ショートカットボタン」や「動画専用ボタン」といった便利なボタンも用意されている。モードダイヤルにも、ユーザーの好みの設定を登録できる「C」(カスタム登録)モードがあるなど、その操作体系はハイエンド機並みだ。

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 動画専用ボタンを設けるぐらいなので、動画撮影もS1の得意とするところ。AVI(Motion JPEG)フォーマットで、一般にTV画質並みといわれるVGA(640×480ピクセル)・30フレーム/秒の高画質動画を撮影できる。デジカメでの動画撮影の開始/終了は、シャッターボタンで行うケースがほとんどだが、背面の専用ボタンとバリアングル液晶で、ビデオカメラと同様のスタイルで撮影できるのは従来のデジカメになかった操作感だ。

 1回の撮影で最大60分(1Gバイト)までの動画が連続して撮影可能。AVI形式のため動画のファイルサイズは大きくなるが、記録メディアのCFスロットはTYPE IIまで対応しているので容量当たりのメディア単価が安いMicroDriveも使用可能だ。

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 背面のバリアングル液晶は、1.5インチの低温ポリシリコンTFTパネルを採用。PowerShot G5の1.8インチよりは小型だが、解像度はG5搭載パネルと同じ11.8万画素の高精細タイプを使っているため、同じ1.5インチ(8.8万画素)のバリアングル液晶を搭載したPowerShot A80よりも明らかに見栄えがいい。

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