Afina ACシリーズでは、一般的なキューブ型ベアボーン同様、Flex ATX仕様のマザーボードを採用している。しかし、ほかのキューブ型ベアボーンとは違い、このマザーボードにはAGPスロット×1本、PCIスロット×2本と、3本の拡張スロットが用意されている。そのため、一般的なキューブ型ベアボーンよりも1枚余計にPCI用の拡張カードを搭載できるため、高い拡張性が確保されている。
マザーボードには、チップセットにIntel865Gを採用する、インテル製の「D865GWV」である。インテル製のマザーボードを採用しているため、マシンの信頼性は非常に高いと言ってよいだろう。
ちなみに、標準状態では、3本ある拡張スロット全てにカードが取り付けられており、そのままでは新たな拡張カードは取り付けられない。AGPスロットには、Intel865Gの内蔵グラフィック機能にDVI出力を拡張するためのカードが、PCIスロットには、TVキャプチャカードと、PCカードスロットやIEEE1394を拡張するためのカードがそれぞれ取り付けられている。
ただ、AGPスロットに取り付けられているのはDVI出力拡張用のカードであり、それ自身がグラフィックカードではないため、実質的にはAGPスロットは空いているので、別途グラフィックスカードを導入してもよい。また、標準仕様で、必要となる機能のほぼ全てが網羅されているので、全てのPCIスロットが埋まっていたとしても、それほど問題にはならないだろう。
ケースに用意されているドライブベイは、5インチベイ×1、3.5インチベイ×1、3.5インチシャドウベイ×1と、キューブ型ケースとしては一般的だ。ちなみに、標準で3.5インチベイにハードディスクが取り付けられており、3.5インチシャドウベイが空きとなっている。
今回追加されたAfina AC4280ARは、キューブ型マシンながら、非常に高い基本性能を持つ、ハイスペックマシンに仕上がっている。
CPUには、Prescottコアを採用する最新Pentium4であるPentium4/2.80E GHzを採用。PrescottコアのPentium4は、処理能力が高いかわりに発熱が非常に多いという問題があるものの、先に紹介したように、Afina ACのケースでは理想的な排気構造が実現されているため、小型のキューブ型PCながら、ハイスペックのCPUを搭載しても余裕で稼働できる。
グラフィック機能は、チップセット内蔵機能によって実現されているため、3D描画能力はかなり低く、3D描画のゲームを楽しむにはやや厳しい。もちろん、2D描画中心の用途であれば全く問題ないが、3D描画のゲームを楽しみたいと考えているのであれば、グラフィックスカードの搭載を考えたい。
なお、ソーテックのオンラインショップでのBTOオプションには、グラフィックカードは用意されていないため、購入後に自分で増設する必要がある。
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