ノートPCで使えるUSB対応TVキャプチャユニット――ノバック PortaMedia Recorder(3/3 ページ)

» 2004年03月26日 22時47分 公開
[小林哲雄,ITmedia]
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添付されているソフトは豊富

 バンドルされているVideo Studio 7 SE DVDは、3GPP/3GPP2に対応したファイルの生成が可能だ。3GPP(W-CDMA)/3GPP2(CDMA2000)仕様のMPEG4ファイル書き出しが可能なため、第三世代携帯電話(FOMA/Vodafone Global Standard/CDMA 1X WIN)の多くと、一部の2G携帯電話で再生可能な動画ファイルを作成することができる。

Ulead Video Studio 7 SE DVDは3GPP/3GPP2対応版だ。ビデオファイルの作成項目を見ると、VCDやDVD形式以外に3GPP/3GPP2対応のMPEG4ファイルが作成できる

 XVD Encorder Plus機能制限版では、非常に圧縮率の高い新画像フォーマット「XVD」を利用できる。制限版といってもビットレートの上限が1000kbpsに決められていることと、インターレース解除のみフィルタ有効、といった程度なので、常用は可能だ。

 XVDはDVD画質の画像を高速にエンコードできるのが魅力だが、まだあまり普及していないフォーマットだ。ちなみにエンコード速度だが、テストに使ったマシン(Pentium 4/2.53GHzのデスクトップPC)ではDVD画質の30分番組を約28分で変換終了した。ほぼ等速度といえるだろう。

高画質かつ高圧縮のXVD形式に変換できるXVD Encorder Plus機能限定版が添付されている。制限いっぱいの1Mbpsの場合、30分のDVD形式MPEG-2画像(約2GB)を235MBへと大幅なサイズ縮小が可能だ。専用プレーヤーも付属するがMedia Playerでも再生可能だ

 PortaMedia Recorderは、家で普段のTV視聴録画用として使うにはやや不満もあるが、外部電源なしでノートパソコンから利用できるし、小型で持ち運びもでき、海外旅行先でも録画できるという、ユニークな使い方ができる製品だ。赤外線リモコンも標準で添付されており、実用的なバンドルソフトにも好感が持てる。春提供予定のPrimePVRでさらなる使い勝手の向上に期待したい。

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