「きょうは……」シリーズで久々の登場となるマザーボードだが、今回取り上げるのはGIGA-BYTEから発売された豊富なオンボード機能を搭載したAthlon 64対応の一品だ。
チップセットはnForce3 250で、CPUソケットはSocket754。GIGA-BYTEのnForce3 250搭載マザーボードとしてはGA-K8NS Proが発売されたばかりだが、GA-K8NSNXPはその上位モデルという位置付けとなっている。
nForce3 250は、従来からあるAthlon 64対応チップセットnForce3 150に、Serial ATAインタフェースを追加した上位モデルに相当する。さらに、ギガビットLANを追加したnForce3 250Gbもあるが、GA-K8NSNXPではMARVELL製のギガビットLANコントローラを搭載しているため、nForce2 250となっている。
GA-K8NSNXPの下位モデルとなるGA-K8NS Proとの違いは、nForce3の提供する100BASE-TX LANとともに、このMARVELL製コントローラによるギガビットLANを搭載したデュアルLANとなっていることが挙げられる。
GA-K8NS ProもMarvell 88E8001を搭載してギガビットLANに対応しているが、チップセットにはLANコントローラが内蔵されていない。さらに、GA-K8NSNXPにはIEEE1934bインタフェースが搭載されていることも大きな違いとなっている。
IEEE 1394bは、従来のIEEE 1394の2倍となる最大800Mbpsの高速転送を実現したシリアルインタフェース。マザーボードにオンボードで搭載されている製品はまだ数少ない。国内でも、Athlon 64 FX用のGA-K8NNXP-940に続いて2製品めとなるはずだ。
そのほかにも、RAID 0/1に対応し、4チャネル使用可能なSerial ATAや、ITEのUltra ATA/133 RAIDコントローラ「IT8212F」を実装しているため、IDE HDDを合計8台使用することが可能になっている。
今回のレビューから、メインのベンチマークソフトをSYSmark2004に変更した。また、CPUをAthlon 64 3400+(動作クロック2.2GHz)に変更したため、比較対照となるデータが存在しない。そのため、スコアの詳細な検討ができないことはご容赦いただきたい。
テスト環境 | GA-K8NSNXP | P4P800 |
CPU | AMD Athlon 64 3400+ | Intel Pentium4 3GHz |
メモリ | PC3200 DDR SDRAM 256MB×2(設定3-3-3-8) | |
ビデオ | NVIDIA GeForce4 Ti 4800SE | |
HDD | Seagate Barracuda 7200.7 8MBキャッシュ 120GB | |
OS | Windows XP Professional(英語版、日本語版) | |
ServicePack1、Direct X 9a | ||
ディスプレイドライバ | FORCEWAVE 53.03 |
SYSmark2004 | GA-K8NSNXP |
SYSMark2004 Rating | 170 |
Internet Content Creation | 193 |
Office Productivity | 150 |
一応、筆者のこれまでの経験と比較してみると、nForce3 150にAthlon64 3200+の組み合わせでは、SYSmark2004 Ratingが160程度であり、170という今回のスコアは、CPUがワンランク上であることを差し引いても悪くない結果だと感じられる。
SYSmark2004以外のベンチマークに関しては、Intel 865+Pentium 4/3GHzの組み合わせのシステムと比較してみた。3DMark2001 SEや3DMark03といったグラフィック系のベンチマークでは、GA-K8NSNXPシステムが優れたスコアとなっている。また。WinBench99 V2.0によるディスクパフォーマンスでもGA-K8NSNXPシステムが優勢。一方で、ネットワークの速度に関しては、同じチップを搭載していることもあり、ほぼ互角のスコアとなっている。
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