XVDエンコードのファイル容量、そして使い勝手のよさに驚いた――アイ・オー「GV-MVP/XVD」(2/3 ページ)

» 2004年05月25日 16時58分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

標準モードで1時間番組が620Mバイト程度に収まる

 次は肝心の録画機能と画質をチェックしてみよう。

 ハードウェアXVDエンコーダは、何よりファイルサイズを小さくできるのが特徴だ。録画モードはプリセットで3種類、2.1Mbpsの高画質モード、1.4Mbpsの標準画質モード、700Kbpsの長時間モードが用意されるが、ユーザー設定によりビットレートは1K〜3Mbpsまで、解像度は320×240〜720×480ピクセル、音声ビットレートは32K〜128Kbpsなど多彩にカスタマイズ可能となっている。

ビットレートから解像度、エンコード時のビット配分を設定する「Bit-rate Reallocation Parameter」、フレームレートと各フレームの画質どちらを優先するかを設定する「Prefer Motion」、キーフレームの間隔の最大値を設定する「Max Key Frame Interval」、音声のビットレート/サンプリングレートなど細かい設定が可能

 試しにGV-MVP/XVDと手持ちのSmartVision Pro 2 EXで、あるバラエティ1時間番組を録画し、ファイルサイズとその画質を比べてみた。

 GV-MVP/XVDの標準画質モード(720×480ピクセル 1.4Mbps)は約620Mバイト、SmartVision Pro 2 EXの高画質モード(MPEG2 720×480ピクセル 6Mbps)は約3Gバイト。容量の差は歴然だ。

 画質に関しては、単体で見ると正直言って差が分からない。拡大して見比べると、確かに各色の鮮やかさ、暗い淡い部分のノイズ量と光が差し込むようなグラデーション部分の滑らかさ、マーキーするテロップ文字部分のブロックノイズの量などでMPEG2に分があるように思えるが、驚くほどの違いは感じられない。

(左)SmartVision Pro 2 EXの高画質モード(MPEG2 640×480ピクセル 6Mbps)、(右)GV-MVP/XVDの標準画質モード(640×480ピクセル 1.4Mbps)のサンプル拡大

 なお700Kbpsの長時間モードでは、ややブロックノイズが目立つといった程度で、こちらでも問題なく視聴可能だ。このモードでは2時間番組、たとえば映画放送や特番などもCD1枚分の容量に収めることができる。

「おまかせ録画」の多機能さ、そして外部PC/ケータイからの録画予約も可能

 mAgicTV 4.2のウリ機能の一つ「おまかせ録画」は、EPGを取得する→キーワードなどを設定する→「今すぐ予約」ボタンを押すだけという手順で設定可能だ。

 設定はキーワード、ジャンル、放送局から、期間、時間、曜日まで細かく条件指定ができる。たとえば短期間に集中的に開催するスポーツイベント……ずばりオリンピックは、期間を設定すると便利だ。

「おまかせ録画」設定画面(左)。画質設定画面(右)ではmAgicTVを起動せずに録画を行う場合は「画面表示せずに予約する」をチェックする。「メール情報設定」で送信先とSMTPサーバ設定などを行っておけば、録画予定の番組一覧がメールで届く

 またバンドルソフトの「reserMail」をインストールし常駐させておくことで、会社のPCや携帯電話などでも録画指定が行える。

 インターネットからは、reserMailインストール後に会員登録を行い、ナノ・メディア「TVnano」のサイトへアクセス、番組表→ログイン→録画する番組を検索→「reserMail録画予約」という手順となる。

ネット経由での録画でも高画質、標準、長時間の画質設定指定が行える

 携帯電話からも同様にケータイサイトより、番組検索→録画予約→録画予約と操作する。iモード、EZweb、ボーダフォンライブ!のほか、iアプリ「アプリモコン」などが用意される。ただし、携帯電話からの録画予約は「TVnanoパーフェクト」(210円/月)への登録が必要となる。

携帯サイトからの予約録画(左)とアプリモコンの予約画面(中、右)。アプリモコンは番組表、録画機能以外にも、民生用TV、ビデオ、DVDプレーヤーの統合リモコンとしても利用できる。どうせならmAgicTV用(オプションのGV-MVP/RCkit)のリモコン設定も用意していただきたいところだ

XVDへの変換、編集、そしてメディアファイル共有も可能

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