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» 2004年06月21日 16時00分 UPDATE

EOS Kiss Digitalの予備電池に関する一考察 その1――予備電池の容量について考える (1/3)

デジカメで大量に撮影する人にとっては、予備電池は必須のアイテムだ。もちろんそれだけでなく、旅行に行くときなどには必要になると思う。これから数回にわたって、EOS Kiss Digitalの電池を例にとり、「デジカメの予備電池」について考察してみたい。

[小林哲雄,ITmedia]

デジカメの必須オプション、それは予備電池

 筆者の家にもついにデジタル一眼レフカメラ(DSLR)の波が押し寄せてきた。先日発売された通称“黒キス”こと、ブラックバージョンの「EOS Kiss Digital」(以下、Kiss D)を購入したのだ。

 名目上の主たる用途は取材用である。となれば、揃えるアイテムもかなり多くなる。しかし予算は限られているので、なるべく安く上げたいところだ。

 遠くでも写せるストロボは「PZ40X」を購入。レンズも長玉が欲しいが、「Welcomeキット」付属の「EF55-200mm F4.5-5.6 II USM付き」でガマンした。

 筆者は“容量マニア”なので、メモリカードは奮発して4Gバイトのマイクロドライブと、レキサーメディアの40倍速コンパクトフラッシュ512Mバイトを買った(実はその当時はKiss Dのキャンペーン中で、レキサーメディアの40倍速256Mバイトがもらえると後で分かったのだが)。そして最後に、カメラバッグも買って大体の取材装備が整った。

 ……いや、もう一つ必須のものがある。予備電池だ。

 現在、入門機を除けば、デジカメとケータイの電池はリチウムイオン電池をが多い。単位重量でも単位容積でも高い性能を示し、メモリ効果もないというメリットがあるからだ。

 しかし、リチウムイオン電池は高い。Kiss Dに用意されている予備電池は大体6000〜8000円もする。そこでサードパーティ製電池の登場だ。これならばかなり安価に購入できるし、コストパフォーマンスもよい。

 問題ないならば安いものを使いたいのが人情というものだ。しかし、メーカーはもちろん動作保証をしない。他機種の話だが、純正そっくりに見えるニセ電池まで登場し、メーカーが見分け方の写真まで載せる羽目になったこともある。

 確かに偽物はまずいが、一見して非純正と分かり、さらに純正にはないメリットがある電池まで無視されることはないと思うのだが。また、純正でも複数の種類があれば、その違いについても気になるところだ。

 といったところで今回はまず、Kiss Dに用意されている純正電池の種類による容量の違いについてチェックしたい。サードパーティ製については、回を改めて紹介する。

 Kiss Dに添付されているのは「BP-511」(価格:6200円)だが、オプションとして他に、「BP-511A」と「BP-514」(いずれも標準価格:8000円)が用意されている。BP-511は容量1100mAh、BP-511A/514は1390mAh。BP-511AとBP-514の違いは色と形状だ。

表■EOS Kiss digitalで使用可能な純正電池

型番 容量 価格(税込み) 大手量販店の実売価格
BP-511 1100mAh 6510円 5859円
BP-511A 1390mAh 8400円 7560円
BP-514 1390mAh 8400円 6720円
ki_battery01.jpg BP-511(左)とBP-511A(右)

 スペック上のコストパフォーマンスを加味すると、標準で付いてくるBP-511をもう一つ用意した方が安価に思えるが、実売価格で見るとBP-514がもっとも手頃のようだ。


 蛇足だが、リチウムイオン電池は原材料のコバルト相場の大幅値上がり(2003年10月〜2004年3月で250%)を理由に、数社が出荷価格の値上げを行っているので、転嫁されて販売値段が上がる可能性がある。現在は多少落ち着いたようだが、コバルトの供給不足が当面解決する見込みはなさそうだ。

リチウムイオン電池の仕組み

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