DDR2&DDR対応にPCI Express&AGPグラフィックスカード両面対応と、従来のリソースを継承しつつ新世代プラットフォームを導入できることで、注目を集めているECSの「915P-A」
なんといっても、その最大の特徴は、PCI Express対応マザーでもAGP対応グラフィックスカードを利用可能にした「AGP Express」の存在だろう。
前回の915P-A紹介記事では、マザーボードとしての側面を簡単に紹介したが、今回はいよいよ、このAGP Express周辺を始めとした、グラフィックス関連の挙動を見ていくことにしたい。
ECSは、AGP Expressにグラフィックスカードを差した場合に以下のような傾向が見られると説明している。
(1)AGPに差したときよりもパフォーマンスは低下する
(2)AGP Expressに差したときのパフォーマンスの低下はDirect X 9ベースのソフトよりDirect X 8ベースのソフトが大きい
(3)同様にハイエンドグラフィックスカードより、バリュークラスのほうが、低下する割合が大きい
ECSは、RADEON 9800 XTとRADEON 7000のそれぞれで3DMark03と3DMark2001SEを使って測定したデータを明らかにしている。そのデータによるとRADEON 9800 XTでは、3DMark2001SEにおける結果がAGP Expressで20%低下しているのに対して、3DMark03では5%の低下にとどまっている。
また、RADEON 7000において、3DMark2001SEと3DMark03におけるAGP Expressによるベンチマーク結果下落率はそれぞれ、28%と48%となっている。
これらの結果は、ECSの説明を裏付けているのだが、では、そのほかのベンチマークや市販のゲーム、そしてNVIDIA製GPUでも同様な傾向が見られるのだろうか。
今回、テスト用のAGP対応グラフィックスカードとして用意したのは、MSIのGeForce 6800搭載カード「NX6800」とGeForce FX 5700搭載カード「FX5700 VTD256」。
これらのグラフィックスカードを
のシステムで動作させてそれぞれにおけるパフォーマンスを比較した。どちらのシステムもメモリはPC3200/512Mバイト×2ch、HDDはSerial ATA接続の160Gバイトドライブでそろえている。
まずは、ECSでも使っていた3DMark03の結果から見ていくことにしよう。
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