Logitech、レーザー光線使った高精度マウス発表へ

» 2004年09月01日 15時31分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Logitechは9月1日(米国時間)、レーザー光線を使って動きをとらえる新しいマウスを発表する。同社が「初のレーザートラッキングデバイス」と称するこのマウスは、従来のLEDベースの光学マウスよりも優れたクリック&ポイント機能を提供すると同社の担当者は話している。

 この「MX1000 Laser Cordless Mouse」はAgilent Technologiesとの共同開発により生まれたもので、光学マウスよりも最大で20倍も反応速度と精度が高いとLogitechのグローバル製品マーケティングマネジャー、エリック・チャールトン氏は説明する。

 このマウスは、人間の目には見えない低出力レーザーを接地面に照射し、マウスに付けられた5.8メガピクセルのセンサーに接地面の詳細なイメージを送る。それが、画面上でのマウスの動きに反映される。このレーザーは光学マウスに使われているLEDよりも詳細に接地面のイメージをとらえると、Logitechの広報担当ネイサン・パパドポラス氏。

 このレーザーにより、MX1000は磨かれた木目の面など、非常にスキャンしにくい接地面でも機能できるとチャールトン氏は語る。「従来の光学マウスは光沢のある面ではうまく機能しない」

 同氏によると、このマウスは最新の製品を手に入れたいという人や、ビデオ編集、写真編集、ゲームなど精度の高いポインティング機能を必要とする人にアピールするよう設計されているという。

 MX1000マウスはすべて米国規格協会(ANSI)でテストされ、「Z136 Class 1」の安全基準を満たしているとの認定を受けていると同氏は語る。ANSIによると、Class 1に認定されたレーザーは、有害なレベルの放射線を出すことができず、従って人間や人間の目に安全だという。

 このマウスは米国と欧州で79ドル95セントで販売されている。Logitechはこの製品を世界各国に出荷するために、ほかにも認定を得ようとしているところだとチャールトン氏は話している。

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