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» 2004年09月13日 20時28分 UPDATE

大人のエンターテイメントモバイルノート──ソニー「VAIO type T」 (1/2)

ソニーから登場したB5ワイドサイズの2スピンドルモバイルノート「VAIO type T」。このワイド液晶と搭載するノートPCはエンターテイメント指向の製品が多いが,VAIO type TRのポップな雰囲気から一転して,ビジネスツールとして気恥ずかしくない大人の雰囲気を醸し出すデザインに生まれ変わった。

[坪山博貴,ITmedia]

もっとスリムに,さらにスタミナ,進化したエンターテイメントモバイルノート

 「VAIOパーソナルコンピューター type T」(以下VAIO type T)は10.6インチ、最大解像度1280×768ドットの液晶ディスプレイを搭載し,DVD+-RWドライブを内蔵した2スピンドルノートPC。今回使用したVGN-T70B/Lはその上位モデルで,CPUには超低電圧版のPentium M 733(動作クロック1.1GHz)を搭載しており,長時間のバッテリー駆動と高いパフォーマンスを両立している。

kn_vaiotzen.jpg 505、SR、TRの正統進化系「VAIO type T」

 VAIO type TはVAIO type TRの後継に位置づけられる製品だが,2スピンドルノートの宿命とも言われている厚みを改善したのに注目したい。最薄部は25ミリとVAIO type TRから9ミリも薄くなり,厚みのあるヒンジ寄りでも34ミリとVAIO type TRの最薄部よりもさらに薄い。これだけでも、「ぐっ」とスタイリッシュなイメージになった。

 バッテリー動作時間も8時間と大幅に強化された。利用効率の高い直列型の6セルバッテリー,VAIO type TRでいうバッテリーパックLが標準になったという事情もあるが,それでも重量は1.38kgとわずかながら軽量化されている。バッテリーが重くなった分を,軽量なパーツを多用した本体側の軽量化でカバーしている。

 薄くなったVAIO type TのフットプリントはVAIO type TRとほぼ変わっていない。しかし、操作性の細かな改善がそこここに施されている。カーソルキーを最前列のキーより僅かに手前に引き出すことで独立性を確保し、そのおかげで右シフトキーも大型化された。キータッチが格別良好という印象も受けないが,キー入力に関してとくに不満は感じなかった。フラットパッドも大型化され、より使い易くなっている。

kn_vaiotmigi.jpg 右側面には本体内蔵の光学ドライブと、ゴム製カバーで覆われたモデム、LANコネクタが用意されている

kn_vaiotleft.jpg 主なインタフェースは左側面に集中。PCカード、メモリースティック各スロットにUSB、i.LINKコネクタ。そして、このサイズでは珍しいVGAも用意されている

kn_vaiotback.jpg 背面はバッテリーパックと電源端子、防犯チェーン差し込み以外はクリア。VAIOロゴはミラー加工が施されている

kn_vaiotdvd.jpg 店頭モデルの内蔵光学ドライブはDVD+-RWのみだが、ソニースタイルモデルはDVDコンボドライブも選択可能。DVDコンボドライブを選ぶと価格20万円を切る構成も実現する

kn_vaiotkeyb.jpg キーボードのピッチは17ミリ。ストロークは1.7ミリ。キーボードユニットを載せるアルミパネルの厚さを増して、しっかりした打鍵感触を実現している

手帳やカバンの「皮」を意識したデザイン

 VAIO type Tを特徴づける大きな要素はそのデザイン。既に述べたように、VAIO type TRと比較すると格段に薄型化され、「ミッドナイトブルー」「バーガンディーブラウン」という皮の色合いを意識した渋めの「青」と「赤茶」のカラーリングモデルを用意。全体のデザインもシャープでシンプルなラインで構成されるようになった。なお、店頭モデルの上位機種「VGN-T70B/L」ではミッドナイトブルーのみが販売される。

 表面加工も「皮シボ」を意識した細かな凹凸を持たせて質感と手触りにも配慮。さすがに感触は柔らかい皮に遠く及ばないが,滑りにくく、かつ指紋が残りにくくなるなど、デザイン面だけでない、使い勝手の向上に貢献している。

より実用的なマルチメディアプレーヤーへ進化

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