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» 2004年09月14日 17時20分 UPDATE

今年の夏は「PCで全部録る!」ことにした──外伝録画に必須の大容量ストレージをIntel 925Xで構築する (1/3)

録画データが「どんどんどんどん」増殖してくると、想いは一つ「もっとHDDが欲しい」 ただし、追加でHDDを組み込むとファイルの管理がけっこう面倒だ。そこで、チップセットやOSが備えているボリューム管理機能を使って簡単にHDDを組み込む技を使ってみよう。

[寺崎基生,ITmedia]

 PCでTV番組の録画をするようになると、編集やファイル管理の容易さから、ビデオデッキはおろかHDDレコーダーも使わなくなってしまった自分がいた。私の場合、ネットワークメディアプレーヤーを使っているから、HDDに保存しているファイルもTVで見られるため、不便を感じないのである。

 だが、便利になればなるほど不足してくるものがある。一つが「録画したコンテンツを視聴する時間」だが、こればっかりは増設するわけにもいかず、解決のしようがないのであきらめることにした。

 が、しかし。何とかなるもので不足してくるのが「保存するためのHDD容量」である。これも、PCを使っているからこそ手軽に増設が可能。録画領域が少なくなってきたと思ったら、大容量のドライブを購入して、追加するなり換装するなりすればいい。Windows XPがインストールされているシステムドライブと録画用のドライブが別になっていれば、HDDの交換はとても手軽だ。

 ただし、「簡単簡単」とはいいつつも、増設作業ではちょっと気をつけなければならないこともままある。それは、以前使っていたHDDの録画用フォルダと、新しく増設したHDDの録画用フォルダのドライブレターが別になってしまって、保存した動画ファイルが分散してしまうところだ。

 まめに、そして、分かりやすく整理してあるなら問題も少ないのだが、(手軽なだけに大方のユーザーがそうだと思うが)録りっぱなしでファイルを放置してしまう場合、増設してから大変なことになる。

 ファイル名からでは録画内容が判断できず、内容を確認するためには、録画に使ったキャプチャーカードのコントロールソフトを使わなくてはならない。しかし、コントロールソフトでは、動画ファイル用のフォルダはひとつしか設定できないので、今まで使ってきたHDDの動画を確認ためには、いちいちコントロールソフトの設定を変更する必要が発生するのである。かといって、旧HDDから新HDDへ動画ファイルをごっそり移動してしまうと、せっかく新調したHDDの容量がいきなり減ってしまうことになる。

 こういった煩わしさから解放されるには、より大容量のストレージを用意するのが確実な方法だ。現在、最も大容量のHDDというと、例えばHGSTの「Deskstar 7K400 HDS724040KLSA80」のような400Gバイトのモデルだったりするが、実売価格が5万円前後とかなり高価である。現時点の店頭価格でコストパフォーマンスがいいのは200Gバイトのモデルだが、これまで使っていた160GバイトのHDDを200Gバイトに変更したところで、さほど余裕ができるわけでもない。

 こういうときに利用したいのが、複数のHDDをひとつにまとめて使う大容量ストレージの構築である。

最も手軽に使えるWindowsのスパンボリューム

 PCで録画をしているのなら、多くのユーザーが使っているOSはWindows 2000/XPのはずである。うまいことに、このWindows 2000/XPは、複数のHDDをまとめて大容量ストレージに構築する機能を持っている。

 マイコンピュータを右クリックし、[管理]を選び、[ディスクの管理]を選択する。接続されているHDDのリストが表示されるはずだ。

 大容量ストレージを構築する準備として、HDDのモードが、通常の「ベーシックディスク」ではなく、「ダイナミックディスク」へと変換されている必要がある。この変換作業で記録されているデータが失われることはないので心配はない。変換の時間も一瞬である。増設したHDDもダイナミックディスクへと変換しておこう。

 次に、今まで使っていたHDDをマウスで右クリックし、[ボリュームの拡張]を選んで「追加用のHDD」に増設したHDDを選ぶ。すると、新旧両方のHDDを足した容量を持つボリュームができあがる。これが「スパンボリューム」である。旧HDDが160Gバイト、新HDDが200Gバイトであれば、スパンボリューム機能で360GBの大容量ストレージが手に入れられるのである。旧HDDに保存されていた録画データはそのままなので、増設による手間もかからない。

 このほが、一旦データを別の場所に待避させる必要があるが、2つのHDDをストライピングでまとめる方法もある。まず、2台のHDDをそれぞれにダイナミックディスクに変換して既存のボリュームを削除しておく。

 次に、[新しいボリュームウィザード]で、ボリュームの種類に"ストライプ"を指定して、2台のHDDを選べばストライピングの大容量ストレージができあがる。この作業における注意点としては、2台のHDDに同じ容量のものを用意することだ。容量が違うと無駄が生じてしまい、使えないエリアが発生してしまう。

 ストライピングは、2台のHDDを同時に使って、データを振り分けながら記録していくため、通常のベーシックディスクやスパンボリュームよりも書き込み速度が速い。今年流行りの複数キャプチャーカードを使った同時録画をするときや、録画しながら編集をおこなうなど、録画処理以外の作業を同時に行いたい場合に有効だ。

kn_capt09ds2002.jpg スパンボリュームのパフォーマンスは、ドライブ1台のときと変わらない。ディスクが切り替わるところで、ディスクの外周から内周へとジャンプするため、パフォーマンスが大きく変化しているのがわかる

kn_capt09ds200b2.jpg

kn_capt09dsnostrp.jpg

kn_capt09dsno865.jpg 上から、IAAのRAID機能、IAAをインストールせずにディスクの管理でストライプボリュームを構築、Intel 865マザーとPentium 4/2.40C GHzで動作させたときのディスク管理で作成したストライピング。いずれも、パフォーマンス的にはほとんど同じである

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