手づくりLet'snote工房に参加してみました自作PCユーザーのための夏休み工作教室:番外編(2/2 ページ)

» 2004年09月15日 11時00分 公開
[小林哲雄,ITmedia]
前のページへ 1|2       

組み立て開始

第一工程「SDきばんのネジしめ付け」。初めの行程なので恐る恐るネジ止めしている。作業終了後に付き添いの先生が増し締めをするので緩くても問題なし
背の低い子には踏み台が用意されている。あとで気づいたのだが、この踏み台にもアース線が延びていて、帯電しないようにしている。工場のフロアにも帯電防止塗料が塗ってあるとのことだ。青い線はリストバンドのアース線で、台の黄色い線がアース線
写真を撮っているのはプレスだけじゃない、そろそろ記念撮影(自由課題の資料かな?)も始まってきた
第11工程「トップケースのネジしめ付け」。説明書にはネジの締める順番も記載されているとなかなか親切
この子のはどこかミスってしまったみたいで、本来の先生にヘルプの先生が二人ついてネジを回していた
できた!できた! 記念撮影だ!。大体これで1.5時間経過し、ほぼ時間通りに組み立てが完了した
午後からは工場見学と検査を行う。これは日本でも数少ない落下試験装置で、今日は板張りのところにTOUGHBOOKを落としても問題ないかを見せてくれた
ハンダ付体験。無線LANアンテナ基板にケーブルを取り付ける実習中だ。参加者では年長となるこの高校生はハンダつけの経験アリ(学校の工作で)との事だった
電動ドライバーを使ってのネジ締め体験コーナー。ネジを締める、緩めるの練習をしたら30秒間に何本締められるかチャレンジ!ここで使っているネジ止め台は研修用として使っているものだそうだ
検査工程その1。ここではマシンの登録と仮動作テストを行っている。キーボードの動作テストもここで行う。順番どおり押さないと始めからやり直しだ。このあとにWindowsの動作を見る工程が別の作業台で行われる
最後は梱包工程。青い磨きクロスでピカピカに拭き上げて、ネームプレートを張って、袋に入れて箱詰めすれば、本当の完成
最後は記念撮影だ。「じゃー撮りまーす。100引く98は?」「2!」

大学生向けのPCカレッジも開催、残るはシニア?

 今回の組み立て教室の対象は小4から高3までだが、大学生を対象とした「PCカレッジ」も数回開かれている。というか筆者の出身大学学科でも行われたそうで、個人的には「新歓行事で(例年の)八王子の片田舎に泊まることなく、神戸まで行くとはビックリ」なのだが、お話を伺うと「今日初めてドライバを使った人がいた」という話には赤面してしまった。

 手づくりLet's note工房やPCカレッジが開催できるバックボーンとなっているのは、松下電器産業の神戸工場が、ノートPCの基板製造から組立検査まで一貫して行っているという特異性があるためだ。

 「自作PC」はマニアだけでなく一般の人にも広がっているが、これはデスクトップマシン、せいぜいブック型やキューブマシン止まりで、ノートPCの自作というジャンルはまだまだ手付かずだ。もちろん組み上げも難しいし、安定動作するかどうかも不安のある。

 ここら辺の事情を考えると、次のステップとして社会人あるいは定年後の人を対象とした公開講座が開かれることを強く期待したい。手づくりLet's note工房のような「赤字じゃないの?」と思える参加費用ではなく、実費+講座料を取ることになると、普通にノートPCを購入するよりも高くなるだろうが、それだけの費用を払ってまで受講するならば、パナソニックノートPCへの愛着もより深まるのではないだろうか?

 開催の暁には取材ではなく是非とも参加したいものだ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
最新トピックスPR

過去記事カレンダー