前述したIPTV Editionもセットトップボックス向けの組み込みOSであるが、同社には「Windows Embedded」と呼ばれる家電や携帯電話、ゲーム機向けの組み込みOSが存在している。
Windows XPベースの「Windows XP Embedded」とWindows CEベースの「Windows CE .NET」があるが、どちらも採用メーカー独自のオリジナルのGUIを搭載しているため、一見してWindowsと分かるGUIを採用しているわけではない。このためもあってか、このEmbeddedを採用する製品が着実に増加していることをアピールしていた。
日本国内の組み込みOSではTRONが有名でそのシェアも圧倒的だが、日本でもEmbeddedが採用され始めていることを示すためか、NTT東西のBフレッツのテレビ電話「フレッツフォン」の展示もされていた。
ほかにも、昨年に次世代ゲーム機登場と話題になったPhantomや、昨年のCESではGametracという名前で紹介されていた携帯ゲーム機「GIZMONDO」などが展示されていた。ユニークだったのはミシンやカーナビで、日常生活の中に知らないうちにWindowsが入り込んでいることを感じさせる内容であった。
MCEとその関連製品が目立つマイクロソフトブースであったが、同社がMCE以外にも普及に力を入れているTablet PCもブースが設けられ、製品が展示されていた。文字認識の性能をさらに強力にし、入力範囲以外でペン入力を行っても認識できるようにするなどの改良が施されるということだ。
Tablet PC本体に関しては、東芝や富士通の製品などが展示されていた。日本国内では、まだまだ普及していない感じもするTablet PCであるが、マイクロソフトがTabletPCの位置付けをかなり重要な位置に置いていることを感じさせる展示であった。
このほかにも、MCEとの連携ということで「PlayForSure」ロゴを取得した携帯音楽プレーヤーの展示や、「Portable Media Center 2005」と呼ばれるMCE互換の携帯プレーヤーも展示されていた。
XboxやSmartWatch、Windows CE搭載機などの展示もされていたが、やはり全体的にはMCEとその関連製品というコンセプトが強く出ていた。Longhornの先行きはまだ見えてこないが、、来年の展示でマイクロソフトが、どういったコンセプトでブースを構えるのかは興味深いところだ。
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