レビュー
» 2005年01月21日 19時34分 UPDATE

グラフィックスカードきょうはデュアルGeForce 6600GTカード「GV-3D1」のゲームベンチに注目した (1/2)

「NVIDIA SLIを使うならグラフィックスカードは二枚」というのが一種固定観念のようになっているが、一枚のカードにGPUが二つあれば、それだけでNVIDIA SLIが実現する。そんな「ありそうでなかった」製品がまもなくギガバイトから発売される。

[長浜和也,ITmedia]

 「一枚のカードにGeForce 6600 GTを二つのせてSLIで動作させることはできるんですよね」というセリフは国内で行われたGeForce 6600シリーズの発表会で飛び出した質問の一つ。

 ちょうど、国内で初めてNVIDIA SLIの動態デモを披露した発表会だっただけに、その回答は非常に注目されたが、その答えは「実はできちゃったりするのだが、そういった製品が出るかどうかは、どうにもこうにも」という、技術的には可能だが製品化には消極的、というNVIDIAの考えがそれとなく伺えるものだった。

 しかし、そんなこととは関係なく、いくつかのグラフィックスカードベンダーは一枚のカードに複数のGPUを搭載した製品を開発を手がけている。そのなかから一番早く製品を投入できそうなのがギガバイトだ。

 最近、「Intel 915マザーでNVIDA SLIに対応」など、攻撃的なスペックをうたった製品を続けて発表しており、個人的には「Pentium M マザーのAopen」と並んで今最も気になるマザーボードベンダーであるが、そのギガバイトがすでに発表していた、GeForce 6600GTを二つのせたグラフィックスカード「GV-3D1」が今週から店頭デモを開始。来週から店頭に並びそうだ、という情報も流れてきている。

kn_gv3d1zen.jpg GV-3D1はGeForce 6600GTを二つ搭載。メモリはそれぞれのGPUで128Mバイトずつ。そのためNVIDIA SLIで認識されるビデオメモリ容量も128Mバイトとなる。カードには4ピン×2=>6ピンの外部電源コネクタも用意されている

 ただし、GV-3D1はギガバイトのハイエンドマザーボード「GA-K8NXP-SLI」とのバンドル販売のみ。それでも実売予想価格は6万円台半ば、ということで単体のGeForce 6800 UltraやRADEON X800XT並みの価格。nForce 4 SLIをのせて各種インタフェース充実のハイエンドマザーの実売価格が現在2万5000円程度であることを考えれば、グラフィックスカードは4万円ぐらいか、という計算にもなる。

 というわけで、きょうは、急遽入手することができたGV-3D1とGA-K8NXP-SLIで遊んでみた。セットのマザーボード「GA-K8NXP-SLI」もレビューでは初登場となるが、ここはGV-3D1に注目してグラフィックスカードのパフォーマンスを検証していきたい。

 すでに、ギガバイトのWebサイトにある情報や店頭展示でそのカードデザインに触れたユーザーも多いと思うが、二つのGeForce 6600GTとそれぞれのビデオメモリを一枚のカードに実装しただけあって、そのカードのサイズは大きい。ツインファンを組み込んだクーラーユニットも思わず目を引く重厚なフォルムだが、薄さは十分考慮されており、一つのスロットに十分収まるようになっている。

 急遽入手できたサンプルで、なにぶん「壊す」リスクを犯せなかったため、クーラーユニットを取り外してチップのレイアウトやビデオメモリの型番を調べることはできなかったが、カード背面にある配線やチップコンデンサからは、二つ並んだGPUとそれぞれのGPUの周りに配置された四つのビデオメモリなどが窺い知れる。

kn_gv3d1ura.jpg GV-3D1の裏側。中央左右に二つ並んだGPUとその周りに配置されたひし形上のメモリなどが配線やチップコンデンサなどから推察される

 二つのGPUを搭載したグラフィックスカードをnForce4 SLIマザーにバンドル、ということで「GV-3D1を二つあるPCI Express X16に2枚差した4GPUによるNVIDIA SLI」などど一瞬夢見たが、それはGV-3D1にSLIブリッジチップ用のコネクタが用意されていないことを知ったとき、瞬時に打ち砕かれた。

 4GPUのNVIDIA SLIは泣く泣くあきらめるとして、次に思いついたのが「それぞれのPCI Express x16にGV-3D1を差して、2画面同時NVIDIA SLI」だ。しかし、これもGV-3D1を動作させる「一風変わった設定」のため無理と判明。

 通常、GeForce 6シリーズを二枚差して、NVIDIA SLIで動作させるためには、マザーボードに実装されている「SLI Switch Module」をNORMAL MODEからSLI MODEに向きを差し替える必要がある。この操作で、PCI Expressのレーン構成が一つのx16スロットから二つのx8スロットに変更され、2枚のグラフィックスカードはそれぞれPCI Epxress x8を利用して動作することになる。

 ところが、GV-3D1はSLI MODEで二つめのGPUが認識されず、NVIDIA SLIとして動作することができない。通常のNVIDIA SLI対応グラフィックスカードと異なり、SLI Switch ModuleをMORMAL MODEにするとようやく二つめのGPUが認識され、ForceWareのSLIメニューも有効になる。このように、GV-3D1はPCI Express x16で動作するスロットに差した状態でカード上のGeForce 6600GT二つを使ってNVIDIA SLIモードで動作するのだ。

 さて、それではGV-3D1のパフォーマンスを見ていくことにしよう。グラフィックスカードのパフォーマンス比較なので、本来ならCPU、メモリ、HDDだけでなくマザーボードも統一してテスト環境を構築すべきなのだが、GV-3D1に関してはGA-K8NXP-SLIとのバンドル販売のみ、という事情からこのマザーを使用した(「GV-3D1はGA-K8NXP-SLIでしか認識されない」という情報もあるが、そのあたりの検証は時間の関係でできなかった)。

ベンチマークシステム環境(GV-3D1)
CPUAthlon 64 4000+
マザーボードGIGA-BYTE GA-K8NXP-SLI
メモリPC3200/512MB×2ch
HDDST3160023AS
OSWindows XP Professional +SP2

ベンチマークシステム環境(リファレンスGeForce6600GT SLI)
CPUAthlon 64 4000+
マザーボードASUS A8N-SLI Deluxe
メモリPC3200/512MB×2ch
HDDST3160023AS
OSWindows XP Professional +SP2

 また、ドライバもギガバイトから指定されたForceWare 7.1.5.0を適用。この前バージョンで測定した値と、指定されたドライバで測定した値を比較すると、ForceWare 7.1.5.0の値がよくなる傾向が見られた。今回掲載した対象データはそれより前のバージョンで測定した値なので、結果を比較するときはその分割引いて考慮していただきたい。

kn_3d13d05scr.jpg 3DMark05 Score

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.