米Logitech、企業向けPC周辺機器に進出

» 2005年01月25日 12時17分 公開
[IDG Japan]
IDG

 コンシューマー向けPC周辺機器を手がける米Logitechが、最近新たな計画に乗り出した。同社曰く、この計画は主に、簡素で使いやすく、堅牢な周辺機器を求めるビジネスユーザーをターゲットにしているという。

 IDCの調査によると、欧州では2005年に約1億1600万台の企業向けデスクトップ・ノートPCが導入される見通しという。2008年までには、この数値は1億6900万台にまで増加する見込みだという。

 「この調査結果と、Logitechが20年にわたってPC周辺機器を手がけてきた事実から、法人分野への進出は妥当としか思えない」とLogitechの欧州営業ディレクター、フランク・モーレイ氏は語る。

 「当社のコンシューマー向けデバイスの一部に見られるような飾りが全くない、使いやすい周辺機器を企業ユーザーに提供する計画だ。例えば、企業ユーザーはMP3やムービークリップを再生できるキーボードやマウスには興味がない。単に約束した通りの機能を実行でき、インストール時間がかからず、コストもあまりかからないものを望んでいる」(同氏)

 Logitechは企業向け製品のターゲットを政府機関、教育機関、中小企業セクターとしており、3月末までに欧州市場でこれら製品の提供を開始する計画だ。「最初はキーボードとマウスを3モデル計画している。その後2.4GHzの周波数で動くワイヤレスマウスをリリースする予定だ」とベネルクス担当ジェネラルマネジャー、ロベルト・ヴァン・デ・ベグテ氏。

 コンシューマー製品の流通構造とは違って、同社は企業向け製品をIncredible Connectionなどの小売店ではなく、Rectron、Pinnacle Microなどのパートナーを通じて販売するとしている。

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