あなたはPC録画に何を望むか――“高画質+α”を追求したキャプチャーカード「GV-MVP/GX」を試すキャプチャーカード(3/4 ページ)

» 2005年02月07日 08時00分 公開
[小林哲雄,ITmedia]

高速・低負荷の「ハードウェア」トランスコードも可能

 さて、例えばビットレート25Mbpsで1時間番組を録画した場合、そのファイルサイズは10Gバイト以上になる。これを1枚のDVDメディアに保存版として残す時には、まずどのような作業が必要か。それはトランスコード(ビットレート変換)である。

 GV-MVP/GXに搭載されるエンコードチップ「XCode II」は、従来製品と異なりMPEG-2のトランスコードもハードウェア処理にて行えることも大きな特徴となっている。

 このため、DVDオーサリングソフトや動画編集ソフトなどでソフトウェア的に行うより高速で、CPU使用率も低く抑えられる。まず高品位で記録しておき、CMカットなどの編集作業を行った後にレート変換を行い、望むサイズとなるようにビットレートを調整する作業が気軽に行えるというわけだ。

 試しに、あるバラエティ番組1時間分の6Mbps録画データを、付属ソフト「GVencoder」を用いてソフトウェア、ハードウェアの両方で4Mbpsにトランスコードしてみた。

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トランスコードにかかる時間
ハードウェアトランスコード12分5秒
ソフトウェアトランスコード1時間40分54秒
※テスト環境
・仕様ソフト:GVencoder(付属ソフト)
・CPU:Pentium 4/2.53GHz
・マザーボード:Intel 845PE搭載 Abit「BE7-RAID」
・メモリ:512Mバイト PC2700 DDR SDRAM

 結果は、ソフトウェアトランスコード時間は1時間40分54秒、Xcode IIを使用したハードウェアトランスコード時間は12分5秒と、約8倍以上の速度で行えた。

 1時間分のファイルを12分で変換できるのは「5倍速変換」ともいえ、高画質で記録し、ライブラリ化のためにCMカット処理を行い、その後DVDメディアに収まるサイズに再変換することも苦にならない範囲内といえよう。

 ちなみにハードウェアトランスコード中でもCPUパワーをほとんど必要としないため、ほかの処理を行ってもほぼ問題にはならず、かつ別途録画も可能である。

もちろん「複数枚差し&複数番組同時録画」にも対応

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