明らかになったCellの詳細

» 2005年02月08日 10時17分 公開
[ITmedia]

 米IBM、ソニー・コンピュータエンタテインメント、東芝が2月8日に明らかにした「Cell」プロセッサの詳細は以下の通り。

・概要

  • 高性能な浮動小数点演算機能を持つ8個のSynergistic Processing Units(SPU)と64ビットPOWERベースコア。初期テストで4GHz超
  • マルチOSの同時実行
  • 独自回路技術、設計再利用のためのモジュール性とカスタムクロック構造、独自のパワー・熱制御コンセプトのデザインへの採用

・マルチコアアーキテクチャ

  • 各128本の128ビットレジスタファイルと256Kバイトのローカルストアを持つ独立した8個のSPU
  • 2スレッドSMT機能を持つVMX拡張付き64ビットPower Architecture。システムメモリに対し10ウェイのコヒーレントスレッドマシンとして認識
  • 2.5Mバイトオンチップメモリ(512KバイトL2キャッシュ+8×256Kバイト)
  • 試作チップ面積は221平方ミリ
  • 90ナノメートルSOI(Silicon-On-Insulator)
  • モジュラー構造を採用し、SPU数の増減で浮動小数点演算能力を調整可能

・ブロードバンドアーキテクチャ

  • 64ビットPower Arichitectureとの互換性
  • SPUはSIMD構造とローカルストアを持つRISCアーキテクチャ
  • プロセッサ当たり128以上のメモリへの同時データトランザクション
  • 96バイト/サイクルのハイスピード内部インターコネクトバス

・リアルタイムアーキテクチャ

  • リソース割付機能(帯域幅制御のため)
  • キャッシュロック機能(置換制御テーブルによる)
  • 同時実行される複数OSにまたがるリアルタイム応答性を持つ仮想化機能サポート

・その他

  • 柔軟なセキュリティプログラムを実現するSPUダイナミックコンフィギュレーション
  • 従来型アプリケーションとリアルタイムアプリケーションをサポートする仮想化技術
  • 自律的パワー制御機能
  • リアルタイムヒューマンインタラクションを実現するリソースマネジメント
  • 帯域幅を持続する高性能なメモリーフローコントローラ(DMA)

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