国内PC市場、台数ベースで2年連続プラス

» 2005年02月09日 20時14分 公開
[ITmedia]

 MM総研は2月9日、2004年暦年の国内PC出荷実績をまとめた。出荷台数は前年比4.2%増の1249万台で、2年連続のプラス成長に。だが出荷金額では同1.9%減の1兆7360億円となり、こちらは2年連続マイナスだった。

 全体では、個人向けの店頭ルートが前年比4.4%減の530.5万台となった一方、企業向け出荷は同11.7%増の718.5万台と明暗。タイプ別では、デスクトップが前年比7.7%増の585万台、ノートは同1.3%増の664万台。デスクトップではTV録画機能を搭載した一体型に人気が集まり、ノートはA4が伸び悩む一方、B5モバイルが好調だった。

 台数ベースのメーカーシェアは1位のNEC(20.9%)、2位の富士通(20.0%)とも微減ながら前年と同じ。前年4位のデル(10.7%)が3位に、同5位の東芝(8.8%)が4位となり、同3位だったソニー(7.1%)が5位に後退した。日本ヒューレット・パッカード(5.7%)は台数で前年比45.5%増ともっとも大きく伸び、順位を1つ上げて7位となった。

 個人市場は回復が進まない上、低価格化が著しいデジタル家電と、ショップブランドやイーマシーンズなどの廉価製品との挟撃にあい、個人市場に強みを持っていたソニーなどは苦しい環境が続く。NECは一体型デスクトップ「VALUESTAR S」が久々のヒットに。富士通は個人向けで健闘したものの、企業向けでは横ばいにとどまった。

 2005年は3.3%増の1290万台と、緩やかな成長にとどまると予測した。ここ2年連続の回復は企業向けが原動力だったが、2000年問題で導入されたPCの入れ替えが一巡しつつあるため。先行きは個人市場の回復が鍵と見ており、ホームサーバなど新規用途の開拓が必要だと指摘している。

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