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2005/02/10 00:00 更新


文書作成前のネタ集めにピッタリな新発想スクラップブックソフト──「ネタの種」 (1/3)

「ワープロソフトは清書ツール」という概念を大きく変え、「考えるための道具」として進化を遂げた一太郎。その最新版「一太郎2005」と同時に発売されたのが、新発想スクラップブックソフト「ネタの種」だ。一太郎が「考えるための道具」ならば、「ネタの種」はいわば「考える前の道具」と言えるだろう。その魅力をレポートしよう。

 発売開始から20年──。一太郎は「ワープロソフトは清書のための道具」という概念を大きく変えただけでなく、バージョンアップのたびごとに日本語力に磨きをかけ、「考えるための道具」へと進化を続けてきた。

 その一太郎の最新版「一太郎2005」と同時に発売されたのが、新発想のスクラップブックソフト「ネタの種」。同ソフトはWebページや電子メール、他文書などで見つけたさまざまな情報を簡単操作で取り込んだり、頭に浮かんだ言葉やイメージを素早くメモできる、文書作成前のネタ集めやネタ作りにピッタリのツールだ。

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新発想スクラップブックソフト「ネタの種」

※この記事は開発途上の「一太郎2005β版」、「ATOK 2005β版」、「ネタの種β版」を試用して執筆しました。製品版とは異なる可能性がありますので留意してください。

メジャーな手段となったWebからの情報収集

 企画書などを作成する際に、Webを利用して最新情報を調べるケースが増えている。Webによる情報収集は、ブロードバンドの普及に伴って、今や日常的なものとなっている。今後はそういった情報の収集、活用方法が重要となってくるであろう。

 ネタの種は、さまざまな情報を効率よく収集・加工できる新発想のスクラップブックソフトだ。Webページの情報をはじめ、Eメールのメッセージ、一太郎やWord、Excel、PowerPointなどの文書ファイルで見つけた必要な情報(ネタ)を、まさにスクラップ感覚で簡単に取り込むことができる。また、収集した情報を編集・加工し、一太郎ファイル形式に変換して一太郎2005に転送したり、HTMLファイルとして出力できる。ネタの種を一種のアイデアデータベースとして利用することも可能だ。

簡単に使える直感的なインタフェース

 ネタの種は、簡単に操作できるように工夫が凝らされている。

 フォルダは「箱」、サブフォルダは「小箱」、ファイルは「紙」、ファイル名は「見出し」と呼び、専門用語が排除されている。

 ネタの種による情報収集は、「箱の中に、見出しが付いた紙に書かれた情報をしまう」といったイメージでとらえるとよい。また、収集した情報には名前(ファイル名)が自動的に付けられるので、PC操作を意識することなく、手軽に情報を取り込むことができる。

 ネタの種のウィンドウは、左から「一覧リスト」、「箱エリア」、「本文表示エリア」の3ペインで構成される(図1)。

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図1:「一覧リスト」、「箱エリア」、「本文表示エリア」の3ペイン構成のネタの種のウィンドウ

 一覧リストは、選択中の箱(フォルダ)に保存されている紙(ファイル)を一覧表示するペイン。「自由配列」、「更新日順」、「見出し順」の3つのタブを備え、紙の並べ方を変更できる。F4キーを押して表示/非表示を切り替えたり、ウィンドウの上下左右の好きな位置に表示位置を変更することもできる。

 箱エリアは、ネタの種に保存されている箱を表示するペイン。クリックして選択した箱の中身が一覧リストに表示される。

 本文表示エリアは、選択されている紙の内容を表示するためのペインで、紙を操作するツールバーも用意されている。

 整理すると、箱エリアで選択した箱にある紙が一覧リストに表示され、一覧リストで選択した紙の情報が、本文表示エリアに表示されることになる。

 なお箱は、デフォルトで「標準」と「ごみ箱」という2つが用意されているが、好きな名称を付けていくつでも作成できる。箱の中で箱を作成すると小箱(サブフォルダ)が作成されるので、保存する紙が増えても大丈夫だ。

メモ帳としても活用できる手軽な操作性

 ネタの種は、メモ帳ツールに似た操作性を備えている。

 キーボードから新しい情報を入力する例で説明しよう。「新しい紙を作る」アイコンをクリックし、本文表示エリアの下線の引かれている1行目に見出し、2行目以降に本文を記述する(図2)。この状態でネタの種を終了させると、1行目に書かれた文字を紙の名前(ファイル名)にして、「.txt」の拡張子を付けたテキストファイルとして選択している箱(フォルダ)の中に保存される。使い始めは箱を作成していないので、デフォルトで用意されている「標準」という箱に保存される。

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図2:本文表示エリアの下線の引かれている1行目に見出し、2行目以降に本文を記述する

 見出しを付けるのが面倒なときは、1行目を空欄にしたまま2行目から記入を始めればよい。この場合、ネタの種が自動的に「無題_作成日_時分秒」という形式の見出しを設定して保存してくれる。

 見出しにファイルの拡張子を含めて記入した場合には、その拡張子を持つ紙が作成されるため、「.pl」や「.java」といったテキスト形式ファイルを作成することもできる。このようにネタの種は、テキストエディタの機能も備えている。

 紙の中に「現在日付」を貼り付ける機能も備えており、F8キーを押すとカーソル位置に現在日付が挿入される。日付の書式は9種類用意されており、時刻表示を貼り付けることも可能だ。新しい紙の作成時に、指定した書式の日付を自動的に紙の末尾に貼り付けることもできる。

 思い付いたことを、保存などに気を取られることなく自由に書き留められ、しかもいつ作成したかも自動的に貼り付けてくれるので、考えることに集中してネタ作りができる。また、メールソフトの署名挿入機能のように、あらかじめ指定しておいた文章を紙の末尾に自動挿入することもできる。

 初めのうちは、箱や小箱への紙の分類保存などは意識せずに、必要な情報をどんどん保存していくとよいだろう。ある程度落ち着いた時点で、紙の名前の変更、削除、移動、コピー、並べ替えをはじめ、保存している箱を変更したり、新たに小箱を作成したりといった情報整理術を利用すればよいからだ。

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[川越裕之,ITmedia]

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