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» 2005年03月22日 13時07分 UPDATE

最新「Endeavor」でPentium 4 660のパワーを知る──エプソンダイレクト Endeavor Pro3100 (1/2)

多くの新技術に対応した最新Pentium 4 600番台が登場して約1カ月。エプソンダイレクト製タワー型PC「Endeavor Pro3100」もPentium 4 660搭載モデルをBTOに追加している。今回は、同機の使い勝手を試すとともに、Pentium 4 660の性能を検証してみた。

[池紀彦,ITmedia]

 2月22日、最新機能を詰め込んだ新CPU、Pentium 4 600番台が発表されて1カ月。新シーズン発表前の国内大手メーカー製PCにかわって、通販メーカーやショップブランドのモデルを中心にこの新しいCPUが搭載されている。

 すでに紹介しているように、Pentium 4 600番台ではこれまでのPentium 4やXeonなどに搭載されていた「データ実行防止機能」(DEP)や「64ビット拡張メモリ技術」(EM64T)に対応するほか、動的にCPUの動作周波数と動作電圧を変更して負荷を減らす「Enhanced Intel SpeedStep Technology」(EIST)に対応しているのが大きな特徴。また、L2キャッシュも従来の倍となる2Mバイト搭載しており、CPUのパフォーマンスの向上が期待されている。

kn_end3k1zen.jpg 最新パーツは早い段階でBTOに加えられるEndeavor Pro3100。今回はPentium 4 660搭載モデルを評価する

主要部分は高級パーツを贅沢に使用

 まずはざっと仕様を確認してみよう。試用機のCPUはもちろん600番台のPentium 4 660。実際の動作周波数が3.6GHzと、Pentium 4 Extreme Editionを除けば最新CPUである600番台の中で最上位のCPUとなる。

Endeavor Pro3100(試用機)構成
CPUPentium 4 660(動作クロック3.60GHz)
メモリDDR2-533/512Mバイト×2
チップセットIntel 925XE+ICH6R
HDD80Gバイト
ドライブ2層式DVDスーパーマルチ
グラフィックスGeForce 6600GT

 評価機のマザーボードは、自作市場では定評のあるASUSTekの「P5AD2-E DELUXE」だ。同マザーは日本以外で出荷されている製品で、国内で入手しようと思ったら平行輸入品を購入する必要がある。そういう意味ではなかなかレアなマザーといえる。搭載チップセットは「Intel 925XE」「ICH6R」の組み合わせ。ICH6RはRAID機能を備える。

 メモリはDDR-533の512Mバイトを2枚差して、合計1Gバイトの大容量。また、グラフィックスカードはNVIDIA製ミドルレンジの上位チップGeForce 6600GTを搭載。3Dゲームも快適に楽しめる。

 主要な部分はほとんどが高性能パーツの組み合わせになっているのに対して、HDDは必要最低限の80Gバイト。これぞ、カスタマイズが自在なエプソンダイレクトの真骨頂ともいえる構成だ。このPCに限らず、こうした自由な構成が行えるというのはメーカー製PCにはないエプソンダイレクトの魅力だろう。

自作派も満足のメンテナンス性の高いケース

 ケースはミドルタワー型だが、奥行きや幅を広めに確保してあるため、全体にサイズは大きめだ。しかし、その分、ケース内はゆとりのある設計になっており、ケース内の各部もすっきりとまとめられている。さらに、ケースの右側面のフタはスクリューレスで、スライド式の留め具で固定されているだけなので、簡単に開くことができる。

省スペース型のように、一度買ったらケース内をいじることなく使い続けるタイプとは異なり、この手のミドルタワー型のPCを購入するユーザーの多くは、おそらく自分でカスタマイズしたいと思っているのではないだろうか。Endeavor Proで使われているケースのメンテナンス性や拡張性の高さは、自作派のユーザーが普段見かける単体のPCケース以上の使いやすさを実現しているので、ぜひ注目しておきたい。

kn_end3k1naka.jpg ゆとりのあるケース内部。ドライバーを使うことなくパーツの増設が可能。左に見えるのはCPUクーラー用ダクト

 ケースのデザインは、「どこかで見たような汎用的」なデザインとも「奇をてらった派手な」デザインとも異なる、Endeavor色ともいうべき落ち着いたカラーでまとめられている。ユニークなのが外部3.5インチベイのダミーカバー。ここはオプションで選択したFDDやカードリーダを取り付けるベイだが、このダミーカバーが、一見するとそこがドライブベイとは分からないようにうまくケースと一体化しているのだ。

 ありきたりなダミーカバーの場合、オプションであるにも関わらず、FDDドライブを付けないと妙に「スカスカ」感が漂ってしまうが、そうした違和感を感じさせない細かい気配りは好感がもてる。

 また、ケース内の冷却機構も考えられている。パッシブダクトをCPUファンと直結して取り付けられているのに加え、背面の大型12センチファンとも連携することで、効率よくCPUの冷却が行われている。

kn_end3k1side.jpg 左側面にはCPUの冷却ダクトの位置に吸気用の穴があけられている。高性能CPUを搭載するには高効率の冷却機構が必須だ

 1点だけ残念なのが電源。電源が搭載する冷却ファンは標準的なサイズの8センチファンだが、この静音性があまりよろしくない。BTOにもさすがに電源の項目はないので、「ちょっとうるさい」と交換もできない。ここはもう少し静音性の高い電源を搭載してほしかったところだ。

デスクトップで使うSpeedStepとは

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