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» 2005年04月13日 11時00分 UPDATE

キャプチャーカード“PC録画派”のための1つのカタチ――カノープス「MTVX2005」「MTVGA 9550L」を同時に試す (1/5)

この春発売されたカノープス製TVキャプチャーカード「MTVX2005」は、LAN共有機能が付いた「FEATHER 2005」採用も相まって人気製品となっている。今回はこれとD4出力に対応するファンレスグラフィックスカード「MTVGA 9550L」を同時に試してみた。

[池紀彦,ITmedia]

 カノープス製ハードウェアMPEGエンコーダ搭載TVキャプチャーカードの新モデル「MTVX2005」が、2月下旬より販売が開始された。

 旧モデル「MTVX2004」と比較すると、MPEGエンコードチップを変更し、外部入力端子経由で入力した映像をきれいにキャプチャーできるという機能、TV視聴・録画アプリケーションが2005年度版となる「FEATHER2005」になった点などが挙げられる。

 今回はそのようなMTVX2005を、前モデルMTVX2004との比較や機能向上ポイントについてのチェックを、そしてD出力対応において家庭用TVへの出力を想定したグラフィックスカード「MTVGA9550L」と一緒に試してみることにした。

photo MTVX2005。価格は1万6000円前後(ITmedia Shoppingで最安値をチェックする)
photo MTVGA 9550L。価格は1万1000円前後(ITmedia Shoppingで最安値をチェックする)

 MTVX2005は、2月下旬に販売を開始したカノープス製ハードウエアMPEGエンコーダ搭載のTVキャプチャーカードだ。

 旧モデルのMTVX2004から、MPEGエンコードチップがPhilips製「SAA6752HS」から日本電気製「μPD61153」へ変更にされた点が大きい。これは日本電気の2005年春モデルPCで搭載するキャプチャーカードと同等のチップで、MPEG-2エンコード以外にも3次元Y/C分離やA/D変換などの機能を1チップ内に統合されているのが特徴で、画質向上が望めるという。

photo μPD61153

 また、VHSビデオの乱れた映像もきれいに取り込むことが可能なTBC(タイムベースコレクター)機能も同チップに備える。前モデル同様ゴーストリデューサーも備える。

 ただし、MTVX2004では設定可能だった25Mbpsの高ビットレート録画に関しては利用できなくなった。使用エンコードチッップが変更になったことによるもので、最大ビットレートは15Mbpsとなっている点には注意が必要だ。チューナーユニットはソニー製で型番自体は「BTF-PK361Z」で前モデルと比べても変更はない。

 また、著者宅環境では地上デジタル放送を受信できる環境がないので試せなかったが、S端子/コンポジット端子とデジタルチューナーを接続、外部入力として録画することで、地上デジタル放送のCGMS-Aコピーワンス録画にも対応する。

 ソフト面では、付属のTV視聴・録画ソフトがFEATHER2004から「FEATHER2005」にアップグレードされた。2台ぶんのソフトウェアライセンスが付属し、LAN内の、MTVXシリーズを搭載していないPC上でもTV視聴や録画データの視聴が可能になっている。

FEATHER2005は家電並みの使いやすさを実現。UIも大きく変貌

 MTVX2005およびTV視聴・録画ソフト「FEATHER2005」を実際に使ってみると、まずソフトのバージョンアップによる使い勝手の向上を感じることができる。

 前バージョンのFEATHER2004では、搭載するエンコーダが変更になった点などから、前モデルまでは可能だったMPEG-1の録画が行えなくなっている程度で、前バージョンのFEATHER Xと比べると違いはあまり感じられなかった。ところがFEATHER2005では、ユーザーインタフェースが大幅に変更されたことで、使い勝手ががらりと変わった。マウス操作に関しても同様だが、とくにリモコンによる使用を意識したつくりになっている点が大きい。

 見た目としては、今までリモコン型のUIがTV表示画面と別に配置されていたが、これがなくなりすっきりした。かわりに操作アイコン類がすべてTV表示画面内に半透過で表示されるようになった。

photo FEATHER2005のメインメニュー画面。マウスのホイール操作でメニュー内の項目選択ができ、非常に使いやすい。リモコンの上下ボタンでも同様の動きで各種項目を選択することが可能

 これによりTV画面を全画面表示にして使う場合の操作がとく行いやすくなっている。インストール直後のデフォルト状態でFEATHER2005を起動すると、最初から全画面表示状態で起動するようになったことからもその自信が伺える。この変更は賛否両論なのかもしれないが、リモコンやマウスのみでも操作が行いやすくなっている点については評価できると思う。

 ただ残念なのは、操作アイコン類はマウスボタンの1クリックで表示が消えてウィンドウ内はTV画面のみの表示になるが、マウスカーソルがウィンドウ下部に移動すると強制的に操作アイコンが表示されてしまう点だ。1クリックで行えるメニューオン/オフの操作性が快適なだけに、せっかくの快適操作がややスポイルされてしまっていると感じた。

photo 各種アイコンがこのように画面下部に並べて表示される。チャンネルやボリュームの変更に関しては前バージョン同様、マウスカーソルの位置が画面内の左側にいる場合はボリューム、右側にいる場合はチャンネル変更になっており、ホイールの回転でこれらの値を変更できる

こだわり録画派のためか従来モデルを継承し、画質設定のカスタマイズ幅も大きい

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