ということで、「Intel 955X/945搭載マザー」とか「CrossFire対応マザー」などなどはすっ飛ばして、毎年「Hall 1の2階」「Hall 4の3階」で小さな小さなブースを構えてがんばっている、ベンチャー企業の製品から、とくに目立った製品を紹介していこう。
今年はBTX対応シャーシをアピールする参考展示が大手、中小を問わず多かったPCケースベンダー。「日本以外の」ゲームユーザー向けの派手なフロントパネルをブース全体に並べるベンダーが多かった一方で、昨年まで盛り上がっていた「光モノ」デコレーションは少なくなっている。
昨年と比べるとブースは目立つけれど似た製品が多くなったPCケースから、「BTXとATXの両用ケース」でも「日本人好みのスタイリッシュキューブケース」でもなく、ひたすら「変わったデザイン」の展示製品を取り上げてみた。
BeanTechは透明なアクリルPCケースをラインアップにそろえる台湾のPCケースベンダー。ここのブースで展示されていたのが、ピラミッドのようなPCケース。なんとなく「既視感」にとらわれて「以前出展していなかったか?」と繰り返し聞いたが、担当者は「今年の新作」と繰り返し答えてきた。
日本への出荷は「バイヤーを探している」ということで今のところ未定。大きなピラミッドケースは台湾で販売する場合300(US)ドル、小さなクリアピラミッドケースはカードリーダ込みで100ドル程度を予定しているとのこと。
グラフィックスカードのほか、ゲームユーザー向けにコテコテのデコレーションPCケースを手がけるXFXは、ユニークな形態のPCケースを展示。その雰囲気は「お坊ちゃまのFIC高校にいたトラッド好きのドラム缶ケースが、XFX高校に転校したら過激なファイター系ストリートファッションに染まってしまいました」というニオイが漂う。
会場には液晶インジケータでデコレーションされたPCケースが氾濫してやや食傷気味。ただ無意味に液晶パネルを搭載するPCケースが多いなか、「やるならここまでやりましょう」と思わせたのが、このPCベンダー「AeroCool」のケースとファンコンの組み合わせだ。
BTXとATXに対応するこのPCケースはすでにドイツで販売されており、価格はシャーシのみで100(US)ドル。日本では?の質問に「日本では大きなケースは売れないと聞く」との答えが。うーん、ここまでやっていれば意外と人気がでるのでは?
AV機器を意識した横置きケースが多かったのは昨年と同様。BTX対応ケースも含めて多数が展示されていたが、デザインと機能で注目したいのがSUPER FLOWER COMPUTERの「SF-211」。通常のATXマザーに対応しているためサイズは大きいが、大型のボリュームダイヤルや多機能の液晶パネルを搭載するなど、デザインと機能を重視するユーザーには見逃せない仕様になっている。
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