“Tiger”入りのPower Mac G5をいじってみたPower Mac G5レビュー:第1回

» 2005年06月20日 13時23分 公開
[こばやしゆたか,ITmedia]

 Power Mac G5 2.7GHzデュアルは、現在のアップルコンピュータ最高性能のコンピュータだ。今回、これを借りることができたので、気になる最新OS“Tiger”も含め、PowerMac G5をいろいろ試してみた。

 まず箱を開けて設置してみる(*1)。Power Mac G5の初代モデルが出たときには、その静かさに感動したのだけど、今ではもうそれに慣れてしまって特に驚かなくなってしまった。2.7GHzモデルは水冷式の放熱器を内蔵しているのだけど、これは完全にユニット化されており、見た目にはわからない。ふたを開けて中の放熱器をみてもそれらしいものは見つからない。

 背面のファンの前にビニールひもをほぐしたものをぶら下げて、起動させてみたところが、次の映像だ。ファンの速度はこんなふうにダイナミックに変化する。

動画はこちら(2.3Mバイト)

2層ドライブを試す

 このモデルからの新機能の1つに、アップルのマシンでは初めて2層記録式(DVD+R DL)メディアに対応したということがある。これを試してみることにした。秋葉原に行って、ダブルレイヤーのディスクをいろいろ4枚買ってきた。

 写真の右上以外の3枚のディスクが、DVD+R DLだ。三菱化学のメディアで1000円弱、台湾製のメディアで600円弱。1層ディスクなら「Apple 8x DVD-R メディア」(5枚組)が1470円(1枚あたり294円)だから、まだまだ高価だ。そして、右上のものは、DVD-Rの2層メディア。出さかりのものを比較のために買ってきた(1200円強)。

 システムプロファイルによれば、試用したマシンに使われていたドライブはパイオニアの「DVR-109」。2層対応ドライブでは定評のあるものだ。秋葉原でも既にベアドライブが店頭に並んでいる。

 なお、このドライブにはベゼルとトレイの色が黒いものと白いものとがあるのだけど、Power Mac G5で使われていたのは黒い方だった。

 DVD+R DLのメディアをドライブに入れてみる。最初はやっぱり三菱化学のメディアだ。もちろん、きちんと認識し、Finderがこの後どういう処理をするかを聞いてくる。台湾製の安いメディアでも大丈夫だった。

 次にDVD-R DLメディア。アップルのサイトを見る限り、このディスクは、Power Mac G5では対応していない。でも、パイオニアのDVR-109はDVD-R DLに対応している。ショップで売っているものはだめでも、ファームウェアアップデートで可能になるなどと書いてある(*2)。期待半分で試してみる。

 やっぱりだめだった。

 ディスクを読みにいく気配があり、しばらくリトライを繰り返して、結局吐き出してしまう。

 Power Mac G5に内蔵されているファームウェアのバージョンはA912。一方PC用のファームウェアの最新バージョンは1.50だ(*3)。番号のつけ方が異なるのでそのまま比較はできないのだが、少なくともこの時点(2006年5月末)ではアップル用のファームウェアはDVD-R DLの書き込みには対応していないのだ。

 さて次回は、メモリを増設してあれこれ検証してみようと思う。


*1なによりもまず、Power Mac G5の筐体にライトロンを貼付けたことはいうまでもない。前回のPower Mac G5レビュー参照)

*2今売られているものは、すでに最新のファームウェアになっているようだ。実は、この実験の後で欲しくなって、ドライブだけ買ってきたのだ。

*3バージョン1.40からDVD-R DLに対応した。

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