“使える”ノートテレパソ──PC+液晶TV+レコーダーを高度に融合した「Mebius XG」(1/3 ページ)

» 2005年07月05日 19時21分 公開
[寺崎基生,ITmedia]

 昨今、メーカー製PCではTV機能搭載が当たり前になってきており、PC購入における比較ポイントの1つともなっている。もちろんノートPCであってもそれは同様。しかしこれまでの“テレパソ”ノートPCに搭載されているTV機能は、高性能化が急速に進んでいるデスクトップ用のTVキャプチャーユニットと比べると見栄えのするものではない傾向にあった。

 もちろんノートPCでTV視聴が可能、というだけでそこそこ十分な付加価値にはなり、魅力であることは分かる。もともと、ノートPCにTVチューナーユニットを搭載するためには、PCカード型スペースに限りがある本体に内蔵させる(Mini-PCIユニットなど)方法がとられる。ただしどちらにしても上記理由により、高画質化のためのチップを新たに搭載したりといった高性能化は難しい傾向にあったのである。

 今回試すシャープ「Mebius PC-XG70J」は、そのあたりのデメリットを限りなく補い、高画質化・高性能化が図られたTV機能の搭載を大きな特徴としている同社ノートPC「Mebius XG」シリーズの最上位モデルだ。今回はこのTV関連機能を中心とする、“ノートテレパソ”としての使い勝手をチェックしていこう。

photo シャープ「Mebius PC-XG70J」。実売価格は22万円前後(ITmedia Shoppingで最安値をチェックする
photo 本体右側。PCカードスロット、USB、IEEE1394、RCA映像・音声端子が搭載される
photo 本体左側。ACアダプタポート、イヤフォン/マイク、モデム、USBポートが搭載される
photo 本体背面。S-Video入出力、TVアンテナ入力、外部ディスプレイ、LAN端子が搭載される
photo ヒートパイプ+ファンを備える冷却システム、Atheros製無線LANモジュール、2本のメモリスロットなどが搭載される
photo 本体前面に光学ドライブとメモリカードリーダー、各種インジケータなどが備わる

CANチューナー/高画質化回路など、要所にTV活用のための工夫が

 PC-XG70Jが搭載するTVチューナーユニットは、デスクトップ用のそれと引けをとらないほどの性能を持つ。CONEXANT製ハードウェアMPEGエンコーダや、ゴーストリデューサーや3次元Y/C分離といった高画質化回路を備え、高画質化のための機能をフル装備しているのが大きなの特徴である。

 さらに、注目したいのがTVチューナー。同機にはCANチューナーが搭載されているのである。

 一般的にデスクトップPC用のTVキャプチャーカードには、比較的大型のチューナーユニットとなるCANチューナーが採用されている。最近では超小型のシリコンチューナーが開発され、低価格傾向のTVキャプチャーカードやPCカード型ユニットなどへ搭載されるようになってきたが、残念ながらCANチューナーの受信能力には現状、およばないことが多い。ノートPCにおけるTV機能がさほど高画質でなかった原因の1つはここにある。

 いっぽうPC-XG70JではノートPCながら、電波の弱い場所でも比較的高画質に受信できるというCANチューナーを搭載している。画面に映し出された映像の画質を見ると、これまでのTVチューナー搭載ノートPCの常識を大きく超えるクオリティであることにまず驚かされる。

 そのほか、前述の高画質化回路機能に加え、輝度信号対象デジタルノイズリダクション、色信号対象デジタルノイズリダクション、LTI画質補正機能(エッジ強調)、Quick Shoot技術など、良好な画質を得るための技術が限りあるノートPCの筐体に詰め込まれている。

 画面表示はMPEG変換せずに直接ディスプレイに表示させるダイレクトオーバーレイに対応し、視聴・録画時にもCPU使用率が15〜20%程度に押さえられている。このため、TV録画時でもほかの作業に支障をきたさず、快適な作業が続けられるはずだ。

 ちなみに筆者宅ではかなりひどいゴーストが発生する局があるのだが、この局でもゴーストがほぼ緩和され、すっきりとした映像となった。また、手持ちのデスクトップPC用TVチューナーカードではまったく受信できなかった電波信号レベルが低いUHF局も、(さすがにノイズは多いものの)何とか映像が表示され、受信感度のよさを実証してくれた。

photo 別機で録画した、ある局の映像(上)と、ゴーストがかなり抑えられたPC-XG70Jでの映像(下)

液晶TVに匹敵する「630カンデラ/平方メートルの高輝度の15インチ液晶」

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