指紋認証でセキュリティ対策万全のコンパクトPC――レノボ・ジャパン「ThinkCentre M51 Ultra Small」(3/3 ページ)

» 2005年08月08日 08時00分 公開
[池紀彦,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

メンテナンスしやすいツールレス筐体と高い冷却性

 もう1つの魅力として、S50 ultra smallと同じく工具が一切いらない「ツールレス」筐体になっている点が挙げられる。試しに中身を開けてみたが、両脇のボタンを押しつつ持ち上げるだけで簡単に筐体内部にアクセスできた。ネジの取り外しなどを一切せずに筐体の開閉ができる点は、HDD交換やメモリ増設などを大量に求められる企業のPC管理セクションにとってメリットが大きい。

筐体の両側にあるボタンを押し込むとこのように筐体が開く。中に見えるブルーの取っ手を引き出すことで、ドライブやライザーカードが抜き出せる

 なお、このコンパクトボディは、当然のことながら拡張性に関してはかなり厳しい。現実的ではない、という言葉が正しいかもしれない。一応、PCIスロットが1つ空いているが、その位置は電源ユニットの上部にあって、取り付けられるのはハーフサイズカードしかない。

 スペース的にも厳しいし、ノイズが大量に発生する電源ユニットのすぐ上にキャプチャーカードを増設する気にもならないので、コンシューマーでは「増設はできない」と割り切るのが賢明だろう。HDDについても3.5インチのドライブベイは1基のみなので換装はできでも増設は行えない。

 コンパクトな筐体にハイパワーなCPUを組み込んでいるので、冷却性能が気になる。M51 Ultra SmallのCPU冷却機構は、まずケース前面に6センチ径の吸気ファンを搭載。CPUを冷却するヒートシンクには4センチ径のファン、さらにケース背面には6センチ径の排気ファンを備える。

 これらのファンとヒートシンクがすべて1直線に並んでおり、外気がCPUを冷却し、その熱をそのままストレートに外部に排出できる作りになっている。各種ファンのサイズが小さいので、ファンの回転音が鳴り響くかと予想したが、実際のところはそれほど感じられなかった。ただ、起動時やCPUパワーをフルに使用している場合などは、それなりの騒音になるので留意しておきたい。

 ThinkCentre M51 Ultra Smallはビジネス利用を強く意識したデスクトップPCではあるが、これを家庭でホビーユースに使った場合、どのように評価できるだろうか。マルチスレッドを要求するパフォーマンスでは最新のPentium D搭載PCなどにはかなわないし、グラフィックスカードの増設もできないので、ゲームを快適に楽しむのも厳しい。

 やはり、オフィスソフトでビジネスデータを処理させたり、Webサイトを閲覧したり、メールを見たりする「家庭内オフィス」ユーザーにこそ使ってほしいデスクトップPCだ。指紋認証による安全性の高さは、最近何かと危険が伴うネットの暴威からライトユーザーを守ってくれるちょっとした防風林になるだろう。

PCMark04PCMark4083
CPU4880
Memory4078
Graphics991
HDD4207
3DMark03(1024×768ドット,nonAA,Tri)3DMarks947
Business Disk WinMark 995140
High-End Disk WinMark 9922300
前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月13日 更新
  1. きょう発売の「MacBook Neo」、もうAmazonで割安に (2026年03月11日)
  2. セールで買った日本HPの約990gノートPC「Pavilion Aero 13-bg」が想像以上に良かったので紹介したい (2026年03月11日)
  3. 10万円切りMacが17年ぶりに復活! 実機を試して分かったAppleが仕掛ける「MacBook Neo」の実力 (2026年03月10日)
  4. 12機能を凝縮したモニタースタンド型の「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」が27%オフの2万3990円に (2026年03月11日)
  5. 3万円超でも納得の完成度 VIA対応の薄型メカニカルキーボード「AirOne Pro」を試す キータッチと携帯性を妥協したくない人向け (2026年03月12日)
  6. 「MacBook Neo」を試して分かった10万円切りの衝撃! ただの“安いMac”ではなく絶妙な引き算で生まれた1台 (2026年03月10日)
  7. エンスージアスト向けCPU「Core Ultra 200S Plus」登場 Eコア増量+メモリアクセス高速化+バイナリ最適化でパフォーマンス向上 (2026年03月11日)
  8. 新型「MacBook Air」はM5搭載で何が変わった? 同じM5の「14インチMacBook Pro」と比べて分かったこと (2026年03月10日)
  9. 高音質・良好な装着感・バッテリー交換式――JBLのフラッグシップ「Quantum 950 WIRELESS」は妥協なきヘッドセットか (2026年03月12日)
  10. M5 Max搭載「14インチMacBook Pro」がワークステーションを過去にする 80万円超の“最強”モバイル AI PCを試す (2026年03月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年