ThinkPad R52は、重さ3.0キロと普段持ち運んで使うには少々重い。とはいえ据え置きで使うことを前提に考えられている製品でもない。どちらかと言うと車で移動するユーザーや、室内をちょっと持ち運んで使うといった用途に適している。バッテリー駆動時間はJEITA測定値で3.6〜3.8時間。
インタフェースも充実している。背面にパラレルを1基、右側面にはVGA出力端子と光学ドライブを備え、左側面にUSB 2.0を2基、IEEE 1394、S-Video出力端子、TypeII対応のPCカードスロット1基とExpressカードスロット1基がある。古いプリンタ用のパラレルポートと最新のExpressカードスロットなど、オフィスでよく見られるような「新旧混在の周辺機器」が利用できるのは便利だろう。ただUSB 2.0端子が2基というのは、このサイズのノートPCとしては少なめではないだろうか。
キーボードを実際に打鍵してみると、そのピッチは広く使いやすく入力は容易だ。テキストエディタで使う頻度が高い[PgUp][PgDn]キーが独立していたり、画面キャプチャーで使用する[PrtSc]キーなどが独立しているのは高く評価したい。これらキー入力をファンクションキーとの同時押しが必要になると使いにくさが増してしまうからだ。
ThinkPadでお馴染みのトラックポイントは健在だが、これが苦手なユーザーのためにタッチパッドとしても利用できるウルトラナビも備える。入力環境に関しては文句なしと言える。
また、液晶ディスプレイの1400×1050ドットという高解像度も非常に使い勝手がよかった。単体の液晶ディスプレイの主流が1280×1024ドットであることを考えても、この広さはThinkPad R52のアドバンテージとして評価できる。
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