地上デジタル放送に対応した「Qosmio G30」シリーズ発表

» 2006年01月10日 15時00分 公開
[ITmedia]

地上デジタル放送に対応したCentrino Duoノート「Qosmio G30」

 今回登場した地上デジタル放送対応の新しいシリーズ「Qosmio G30」は、自社開発の小型地上デジタルチューナーユニット(52.1×23.1×5.5ミリ)と1920×1200ドットの高解像度を表示できる17インチワイド液晶ディスプレイの搭載によって、1920×1080ドットのフルHDハイビジョン番組が視聴できるようになった(1920×1080ドット表示対応は最上位モデルのG30/596LSのみ)。

dynabook Qosmio G30

 東芝が開発した「コンテンツプロテクトLSI」の搭載によって、地上デジタル放送ハイビジョン番組のHDD録画は高画質のまま保存可能、DVD-RAMにもSD変換を経て直接録画できる(ただし、DVD-RAMへの録画は3月に無償配布される予定のアップデートモジュールを導入しないとできない)。

 Qosmio G30は地上デジタル放送対応チューナーのほかにアナログチューナーも搭載。2系統のチューナーを実装しながらも、アンテナ端子は1つで両方のチューナーに分配されるなど、ケーブルの取り回しが容易になっている。また、受信強度が「使える使えない」に大きく影響する地上デジタル放送のアンテナ感度を増すために専用の「アンテナブースター/アッテネータ」も標準で同梱される。

Qosmio G30に搭載される小型の地上デジタル放送対応チューナー

同梱されるアンテナブースター/アッテネータ

 Qosmio G30ではサウンド周りも強化された。オーディオ機器で使われている1ビットデジタルアンプを搭載して低ノイズでクリアな再生を可能にしている。東芝のノートPCでおなじみの「harman/kardon」のスピーカーももちろん内蔵される。

 Qosmio G30は内部構成も一新。全モデルでインテルから発表されたばかりの「Centrino Duo」を採用。モバイル向けデュアルコアCPU「Intel Core Duo」と対応チップセット「Intel 945PM」、無線LANモジュール「Intel PRO/Wireless 3945ABG」の「必須3点セット」を搭載。HDDの容量も120GバイトHDDを2台搭載して合計240Gバイト(下位モデルのG30/593LSのみ100Gバイト×2台)と従来のQosmioから大幅に増強されている。

 グラフィックスチップもNVIDIA最新のミドルレンジGPU「GeForce Go7600」を全モデルで採用。最新の3Dゲームも実用的な速度で動作できる。

 テレビ関連機能をコントロールする総合ツール「Qosmio AV Center」も地上デジタル放送対応にあわせてアップデートされた。デジタル放送とアナログ放送の同時録画や地上デジタル放送のデータ放送に対応し、操作ボタンやリモコンのレイアウトも改善。さらに1.5倍速の「早見、早聞き機能」が実装された。

 アナログ放送の予約録画機能では、Qosmioユーザー、RDユーザーの意見が反映される「おすすめサービス」が提供される。これはQosmioユーザー、RDユーザーが録画予約した数のランキングや、ユーザー本人の予約履歴、その予約履歴から分かる「好みが似ているほかのユーザーの予約履歴」の情報など、自分が見たい番組を探しやすくなるサービスだ。

 このほか、先日発表されたQosmio G20春モデルで採用された「PC引っ越しナビ」や「512MバイトのUSBメモリ」がQosmio G30でも同梱される。

製品名dynabook Qosmio G30/596LSdynabook Qosmio G30/595LSdynabook Qosmio G30/593LS
CPUIntelCore Duo T2500(2.00GHz)IntelCore Duo T2300(1.66GHz)
メモリ(最大)DDR2-533/1Gバイト(2Gバイト)DDR2-533/512Mバイト(2Gバイト)
HDD240Gバイト(120Gバイト×2)200Gバイト(100Gバイト×2)
グラフィックスGeForce Go7600
キャプチャー機能アナログ対応+地上デジタル対応チューナー搭載ハードウェアMPEG-2
光学ドライブ2層式DVD±R対応DVDスーパーマルチ
ディスプレイ17インチワイド(1920×1200ドット)17インチワイド(1440×900ドット)
無線LANIEEE 802.11 a/b/g
カードスロットPCカードTypeII×1、Express Card×1、ブリッジメディアスロット(SDカード、xDカード、メモリースディック対応)
主なインタフェース・付属品USB2.0×4、IEEE 1394×1、D出力
OSWindows XP HomeEdition SP2
本体サイズ幅406×奥行き285×厚さ43.1〜48.9ミリ
重量約4.8キロ
予想実売価格38万円前後34万円前後30万円前後
出荷開始2月下旬

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月16日 更新
  1. 使って分かったM4チップ搭載「iPad Pro」のパワフルさ 処理性能とApple Pencil Pro/Ultra Retina XDRディスプレイ/新Magic Keyboardを冷静に評価する (2024年05月14日)
  2. 2台のPCを“直結”して高速データ転送と画面共有を実現――Intelが「Thunderbolt Share」を発表 対応製品は2024年後半に登場予定 (2024年05月16日)
  3. 新型「iPad Pro」が見せる未来の夢と「iPad Air」が見せたバランス感覚 実機を試して分かったiPad購入ガイド (2024年05月14日)
  4. FMVの富士通クライアントコンピューティングが2種類の周辺機器を発売 「27型ワイド4Kディスプレイ」と「ワイヤレス静音キーボード」 (2024年05月14日)
  5. AMDが内蔵グラフィックス非搭載の「Ryzen 7 8700F」など2製品を発表 (2024年05月15日)
  6. ワコムの有機ELペンタブで快適手書きメモライフ! 絵描きではないビジネスパーソンが「Wacom Movink 13」を試したら (2024年05月14日)
  7. キヤノンMJ、PCレスでのスキャンやデータ送信も可能なネットワークスキャナー「ScanFront 400II」 (2024年05月14日)
  8. Arloブランドの「Essential屋内用カメラ(第2世代)」を試す Ringの屋内カメラとの違いは? (2024年05月15日)
  9. 絵文字のルーツはシャープの電子手帳? AIoTクラウドが日本の製造業を支援する理由 (2024年05月15日)
  10. Next GIGAで何が変わる? 文科省が「学習用端末」の要件や補助スキームの変更などを行った理由【前編】 (2024年05月16日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー