先日発表されたFMV-LOOX Tの2006年春モデル。富士通としては「デザイン」という側面をこの小さなノートPCでは重視したい、と考えているようだ。(掲載当初、Intel Core Soloを搭載していると記載されていましたが、正しくは ULV Pentium M 773 もしくはCeleron M 383を搭載しています。お詫びして訂正させていただきます)
「小さいモバイルノートは、持つ、持って歩く、持って人に見せる喜びが必要、そのためにはデザイン、そしてカラー」と考える富士通は、FMV-BIBLO LOOX Tに液晶ディスプレイ天板の色を変えたカラーバリエーションモデルを用意している。店頭モデルでは「マーズレッド」「レザーホワイト」の2色が用意されていたが、ネット直販の「WEB MART」専用として7色が追加され、2006年春モデルのLOOX Tは全部で9色のカラーバリエーションが用意された。
WEB MART専用カラーは昨年の「WPC EXPO 2005」で行われた来場者アンケートとFMV活用情報サイト「AzbyClub」ユーザー会員のアンケート結果も加味されて決定されている。
用意されたカラーバリエーションは、ただ「アンケートで人気があったから選ばれた」だけでなく、それぞれの色にLOOX Tのイメージがこめられている。
例えばWPC EXPO 2005のアンケートで人気のあった「イタリアンレッド」には“スピード”を連想させる「スポーティ」なイメージを、同じく人気の高かった「ディープブルー」には緻密でメタリックな感じから「高級感」「コンサバティブ」なイメージをそれぞれLOOX Tに持たせようとしている。
以下、同様に、
以上のように、カラーとイメージをリンクさせたプロモーションを展開する予定だ。
ノートPCのファッション性をアピールするプロモーションとしては、松下電器産業と伊藤忠ファッションシステムが手がけるLet's noteのカラーバリエーションが有名だが、ほかにも、ドイツのデザイン事務所と手を組んだシャープや、VAIOオーダーメートモデルで「持つことの喜び」をアピールするソニーの「VAIO type T」など、このところの携帯重視型ノートPCプロモーションの流行、となっている感もある。
多数のカラーバリエーションを用意する、といった、ややLet's noteに近いLOOX Tのデザインプロモーションであるが、そこに富士通のオリジナリティをどれだけ加えることができるのか、興味あるところである。
WEB MARTでは、これらオリジナルカラーバリエーションモデルを1月21日から出荷する。価格はノーマルタイプの1万円増し。はっきりとした台数は明らかにされていないが、販売状況によっては販売を終了する場合もあると、富士通のリリースでは説明されている。
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