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» 2006年05月16日 17時00分 UPDATE

これがソニー流“Origami”か!?──新VAIO type Uを分解して、見た! (1/3)

久しぶりにソニーの“本気”を感じさせてくれるPCが現れた。それが新登場のVAIO type U VGN-UX50だ。厚手の文庫本サイズで、重量が約520グラムの超小型ボディには何が凝縮されているのか。早速中身を見ていこう。

[田中宏昌,ITmedia]
photo 約15カ月ぶりに復活を遂げる新VAIO U。写真は液晶部をスライドさせてキーボードを露出させたところ。

 2006年3月、開発コード名OrigamiことUltra Mobile PCがインテルとマイクロソフトから発表されたとき、「何だ、VAIO type Uではないか!」、と思わず心の中でツッコミを入れた読者も多いのではないかと思う。かく言う筆者もその1人だ。

 偶然にもUMPCが正式発表になった直後、ソニーの開発陣と話をする機会があり、その旨を伝えたところ「ですよねぇ。まぁ、見ていてください」と意味深なコメントが得られた。このニューVAIO type U VGN-UX50がその成果であり、マイクロソフトへの返答であり、メッセージともいえるだろう。厳密に言えば、マイクロソフトが定義するUMPCはこちらにあるようにOSがWindows XP Tablet PC Edition 2005である必要があるが、そのようなことを吹き飛ばすだけのインパクトが新VAIO Uにはある。

 VGN-UX50のいでたちは同社のクリエ「PEG-VZ90」とウィルコムの「W-ZERO3」を連想させるものがあるが、随所にソニーらしいこだわりや工夫が見られる。実際の使用感やレビュー記事の前に、まずはその中身を見ていこう。

注意

製品を分解/改造すると、メーカー保証は受けられなくなります。内部で使用されている部品などは編集部が使用した製品のものであり、すべての個体にあてはまるものではありません。


まずは新VAIO type Uのスペックをチェック

VAIO type U VGN-UX50の主なスペック
CPU Intel Core Solo U1300(1.06GHz)
チップセット Intel 945GMS Express
メモリ 512Mバイト(DDR2-400/増設不可)
HDD 30GB(1.8インチ/4200rpm)
グラフィックス チップセット内蔵
液晶パネル 4.5インチ抵抗膜方式タッチパネル
画面解像度 1024×600ドット
無線LAN IEEE802.11a/g/b準拠
Bluetooth Bluetooth 2.0+EDR
有線LAN 100BASE-TX/10BASE-T(付属アダプタ経由)
FAXモデム
USB USB 2.0×1
バッテリー 7.4V 2600mAh
駆動時間 最大約3.5時間
本体サイズ W150.2×D95〜100.5×H32.2〜38.2ミリ
重量 約520グラム
OS Windows XP Home Edition(SP2)
予想実売価格 17万円前後

 さて、歴代のVAIO type Uシリーズだが、その源流は2002年4月に発表されたPCG-U1だ。1024×768ドット表示対応の6.4インチ液晶ディスプレイと、14ミリピッチの84キーボードを搭載した超小型ノートPCで、重量は約820グラムあった。この流れは2003年3月発表のPCG-U101まで続き、2004年5月のVGN-U50へと継承される。大胆にもキーボードを省いたVGN-U50は、サイズがSバッテリー装着時で167(幅)×108(奥行き)×26.4(高さ)ミリ、重量が約550グラムと、当時は世界最小・最軽量のWindows XP搭載PCとして名をはせた。

 しかし、その大胆さ故に広範なユーザーの評価は得られず、後継機は1モデルのみで終息した。店頭向けモデルとしては2004年5月に登場したVGN-U50を、直販のソニースタイルでは2004年12月発売のVGN-U71Pを最後に、その系譜は途絶えたかに見えたが、15カ月の雌伏の時を経て、ついに復活を果たした格好だ。

 VGN-UX50の主なスペックは右にまとめたが、ボディの厚さを除けば旧VAIO Uシリーズを上回るコンパクトさと軽さを実現しているのが分かる。

まさにブ厚い文庫本のボディと重量

photo 底面のカバーを取り外したところ。1.8インチHDDと無線LANモジュールが見える

 新VAIO Uの外観はまさにブ厚い文庫本で、例えれば京極夏彦氏の長編小説“京極堂”シリーズをほうふつとさせる。見た目の質感はなかなかよく、液晶部分を上方向にスライドさせると69キーの小型キーボードが現れる。キーボードを露出させると、スタンバイ状態では約5秒でPCが復帰するほか、キートップが青く光るギミックも気が利いている。

 液晶面の上部には、指紋認証センサーや有効31万画素のMOTION EYEがVAIOロゴの横に並ぶ。右上にはスティックポインターが、左上には左クリックボタンと右クリックボタンが上下に配置され、両手を使ってオペレーティングをする。

 ちなみに、液晶ディスプレイはタッチパネルになっており、底面に収納されているスタイラスペンでも操作可能だ。また、液晶ディスプレイの裏面に有効131万画素のMOTION EYEがあり、本体上部にあるキャプチャボタンを押すことでデジカメライクに撮影できるのもユニークと言える。

 なお、底面中央部分からグリップの左手側にシステムユニットが、グリップの右手側にバッテリーが位置する。

ht0605vaiou02.jpgphoto 左の写真は液晶ディスプレイを閉じた状態で、4.5インチのワイドクリアブラック液晶は1024×600ドット表示に対応する。上部の出っ張りには無線LANやBluetoothのアンテナが内蔵される。右はバッテリーは外した状態の底面で、Uルミナスミラーロゴが中央に配置されている。ストラップ用の穴も2カ所ある
ht0605vaiou04.jpgphoto 外装パーツの内面で左が液晶ディスプレイ側、右が底面側となる。IEEE802.11a/g/b準拠の無線LANモジュールや無線LAN用のアンテナや、メモリースティックDuoスロットのユニットは液晶ディスプレイ側にある
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