Dell、AMDプロセッサの採用を発表

» 2006年05月19日 08時55分 公開
[ITmedia]

 米Dellは5月18日、自社製品にAMDのプロセッサを採用すると発表した。これまでIntelプロセッサのみを採用してきた同社にとっては大きな転換だ。

 この発表は同社第1四半期(2〜4月)決算報告と合わせて行われた。

 同四半期の売上高は前年同期比6%増の142億ドル、純利益は前年同期から18%減少し7億6200万ドル(1株当たり33セント)となった。

 サーバ、ストレージ、サービスと米国外での事業が売上高をけん引し、サービス売上高は前年比28%増、ストレージは12%増だった。米国外での売上高は12%伸び、総売上高の44%を占めたという。

 顧客サポートへの投資と将来の成長に向けた値下げにより、営業利益は19%減の9億4900万ドルとなった。

 「理解していた以上に競争環境が厳しかった」とDellのケビン・ロリンズCEOは発表文で述べている。同社は直販モデル再活性化のために顧客サービス、製品におけるリーダーシップ、生産性とコスト削減の3分野に注力していると同氏は語る。

 顧客サービスに関しては、1億ドル以上を投資し、米国で2000人を超える販売・サポートスタッフを雇い、コールセンターを追加・拡大した。今会計年度中に14の新しい製造施設、設計・開発施設、コールセンターを開設する予定という。

 製品に関しては、年内にAMDのOpteronプロセッサを搭載したマルチプロセッササーバを立ち上げる予定だ。IntelのWoodcrestプロセッサ搭載のサーバも投入する。クライアントマシンに関しては、高性能モデルのXPSブランドとAlienware買収でデザインと品質を強化。また今秋にはIntelのMeromを搭載したノートPCを投入し、年内にIntelのConroeをデスクトップ・ワークステーションに採用する。

 Dellは第2四半期の業績について、第1四半期と同様になると見込んでいる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月15日 更新
  1. 新型「iPad Pro」が見せる未来の夢と「iPad Air」が見せたバランス感覚 実機を試して分かったiPad購入ガイド (2024年05月14日)
  2. 使って分かったM4チップ搭載「iPad Pro」のパワフルさ 処理性能とApple Pencil Pro/Ultra Retina XDRディスプレイ/新Magic Keyboardを冷静に評価する (2024年05月14日)
  3. ワコムの有機ELペンタブで快適手書きメモライフ! 絵描きではないビジネスパーソンが「Wacom Movink 13」を試したら (2024年05月14日)
  4. ASUSが「新しいAI PC」を5月21日午前3時(日本時間)に発表 Snapdragon X搭載? (2024年05月13日)
  5. FMVの富士通クライアントコンピューティングが2種類の周辺機器を発売 「27型ワイド4Kディスプレイ」と「ワイヤレス静音キーボード」 (2024年05月14日)
  6. Intel ArcにARCTIC水冷キットにマウスに! 白と黒が選べる新製品が多数登場 (2024年05月13日)
  7. OpenAIが新AIモデル「GPT-4o」を発表 (2024年05月14日)
  8. キヤノンMJ、PCレスでのスキャンやデータ送信も可能なネットワークスキャナー「ScanFront 400II」 (2024年05月14日)
  9. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  10. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー