年間更新料“ゼロ”のセキュリティソフト──ソースネクスト

» 2006年05月29日 14時50分 公開
[ITmedia]
photo 年間更新費を無料とする、ソースネクスト「ウイルスセキュリティZERO」。価格は3970円

 ソースネクストは5月29日、年間の更新料を無料とするセキュリティソフト「ウイルスセキュリティZERO」を発表、7月6日より家電量販店やコンビニエンスストアなどで販売を開始する。価格はPC1台用の「ウイルスセキュリティZERO」が3970円(税込み)、同2台用の「ウイルスセキュリティZERO 2台用」が5970円、同3台用の「ウイルスセキュリティZERO 3台用」が7980円。

 同社は2003年よりK7 Computing開発の「ウイルスセキュリティ」シリーズを投入し、3か月有効で500円という価格の「ウイルスセキュリティ500」(関連記事参照)や、年間更新型となるが有効期限が残っている間はパターンファイルの更新だけでなく、ソフト自体のバージョンアップも無料で行える「ウイルスセキュリティ2006」などを発売している。

 現在コンシューマPC向けウイルスチェック/セキュリティソフトには、シマンテック「ノートン インターネットセキュリティ」やトレンドマイクロ「ウイルスバスター インターネットセキュリティ」、マカフィー「マカフィー・インターネットセキュリティスイート」、コンピュータ・アソシエイツ「eTrust インターネット セキュリティスイート」などがあるが、いずれも1年おきに更新料金が発生する年間課金モデルとなっている。加えて、ソフトのバージョンアップも有償となるものも多い。このような年間課金モデルとなるセキュリティソフトを導入し、実際に期間の更新を行ったことのあるユーザーの6割が「更新費用が高い」「期限切れ(やそれを事前に告知する)のメッセージがわずらわしい」「更新の方法が分かりにくい」など不便を感じている(同社調べ)という。

 ウイルスセキュリティZEROはこの年間課金モデルを廃し、通常のソフトウェアと同様となる更新の必要がない「OS対応モデル」という方法を導入したのが大きな特徴。ユーザーは毎年の更新費用の負担や手間をなくせるメリットがある。OS対応モデルとは、1人1台のライセンスが発生し、Windows Vistaの場合はマイクロソフトの公式OSサポート期間が終了する2016年(予定。2006年5月現在。OSサポート期間が延長された場合は、同製品も同じく対応期間が延長される)まで使用できるというもの。同一PCを使い続ける場合であれば、OSをWindows XPからWindows Vistaに変更しても引き続き使用できる。対応OSは、Windows 98/Me/2000 Proessional/XP/Vista(Vistaは対応保証)。

 このモデルはランニングコストがかからない大きなメリットがあるため、コンシューマPC向けとしてはもちろん、法人向け(オフィスでのクライアントマシン用など)としても大きな需要が生まれると想定される。同社では法人向けのライセンス販売も同時に開始し、今後1年で200万本の販売、そしてリテール市場におけるトップシェアを狙う。

photo 2ライセンス入りの「ウイルスセキュリティZERO 2台用」(5970円)と、3ライセンス入りの「ウイルスセキュリティZERO 3台用」(7980円)
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