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» 2006年08月04日 11時00分 UPDATE

ワイドスクリーン“Z”がワークステーションになった──レノボ「ThinkPad Z61p」 (1/2)

ThinkPadでワークステーションというと「Tシリーズのp」であったが、ついにワイドスクリーンの“Z”にもワークステーションが登場したのである。

[長浜和也,ITmedia]
kn_z61zen.jpg “Z”シリーズの最上位モデルとなるThinkPad Z61p

 先日レビューを掲載した、「HP Compaq nw9440 mobile workstation」(そしてその下位モデルとなるnw8440)はモバイルワークステーションとしては異例となるワイドスクリーンを搭載していた。この種のPCを必要としているのがCADを扱う設計現場やグラフィックの製作現場であることを考えると、高解像度のワイドス液晶ディスプレイを搭載したワークステーションはユーザーの要求に意外とマッチする。

 IBMの時代からハイパフォーマンスのモバイルワークステーションとして知られていたのはThinkPadの「T」シリーズで末尾に「p」を配した製品である。レノボの時代となった現在では「ThinkPad T60p」がラインアップに名を連ねている。そのスペックはIntel CoreDuo T2600(動作クロック2.16GHz)、PC2-5300 DDR2 SDRAMを1Gバイト、Mobility FireGL V5200を搭載。液晶ディスプレイは横縦比4:3の15インチ(最大解像度1600×1200ドット)、もしくは14.1インチ(最大解像度1440×1050ドット)を搭載していた。

 ThinkPadシリーズで唯一ワイドスクリーンを搭載する「Z」シリーズにこのたび新製品が登場したが、従来モデル「Z60」で用意されていた汎用ノートの「m」と携帯重視ノートの「t」の後継機種に加えて、新たにモバイルワークステーション「ThinkPad Z61p」が出現した。今回は新しい“Z”シリーズからこの“p”を取り上げて、モバイルワークステーションとしての「性格」を紹介したい。

 ThinkPad Z61pの構成はCPUにIntel Core Duo T2500(動作クロック2.00GHz)、メインメモリにPC2-5300 DDR2 SDRAMを1Gバイト(最大2Gバイト)を搭載。HDDは100Gバイトで回転数が7200rpmとなっている(Z61mのHDDは容量が同じ100Gバイトであるが回転数は5400rpmになる)。ThinkPad T60pのスペックと比較すると、CPUがワンランク下である以外は両者のスペックは等しい。モバイルワークステーションとして「要」となるグラフィックスチップもMobility Fire GL V5200(ビデオメモリは256Mバイト)と同じだ。

 Mobility Fire GL V5200はATI TechnologiesにおけるノートPC向けワークステーションGPUラインアップの最上位に位置する。PCI Express X16対応、ビデオメモリとして256MバイトのGDDR3をサポート、12本のピクセルパイプライン、5つのジオメトリエンジンとそのスペックもさることながら、シェーダモデル3.0とATIの高画質化機能「Avivo」に対応していることは注目に値する。

 ThinkPad Z61pとThinkPad T60pの大きな違いとなるのが搭載する液晶ディスプレイだ。ThinkPad Z61pはZ61mと同じ15.4インチワイドの液晶ディスプレイを搭載する。注目すべきはその解像度で1920×1200ドットとThinkPad T60pを上回る。コンシューマー向けノートPCなら「フルHD」に対応したハイエンドAVノートの最上位モデルに匹敵する表示性能をThinkPad Z61pは有していることになる。nw9440は同じ解像度で液晶ディスプレイのサイズは17インチワイドとThinkPad Z61pより一回り大きいが、nw8440は15.4インチで1920×1200ドット表示とまったく同じスペックとなる。時おなじくしてワイドスクリーンで1920×1200ドットを表示できるモバイルワークステーションが登場したのは興味深い。

 15.4インチワイドというサイズの液晶ディスプレイで1920×1200ドットという高い解像度を実現したために標準設定で表示されるフォントのサイズはかなり小さい。実測してみると日本語フォント1文字あたり2ミリであった。ディスプレイの輝度もそれほど明るくない。まぶしくて目が疲れることがない代わりに、細かい表示を注視するためにやはり目に負荷がかかることは十分に考えられる。今回の評価作業においても長文のテキストを読むと疲れを感じた。長時間の作業に使うのであれば少なくともフォントサイズとタスクバー、タイトルバー、メニューのデザイン設定は変更しておきたい。

kn_z61disp.jpg 15.4インチワイドディスプレイでは“驚異”といってもいい1920×1200ドットの高解像度を表示する。ThinkPadでは最高の表示性能となる
kn_z61keyb.jpg キーボードはThinkPad Z61mとほぼ同じ。カーソルキーにFnキーコンビネーションで使えるメディアプレーヤーコントロール機能が組み込まれている。キーボードの両脇にはステレオスピーカーを搭載。さらにその脇には側面に搭載されているインタフェースのアイコンが描かれている

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