Vistaに最適なディスプレイ環境をねっとりと検証するワイド時代の幕開け(1/5 ページ)

» 2006年11月24日 19時00分 公開
[瓜生聖,ITmedia]
プリンストン「PTFBHF-19W」

 現在、ノートPCの出荷台数では幅・高さ比16:10のワイド画面を持つ機種がスクエア(4:3/5:4)画面の機種を凌駕している。この傾向はワイド液晶での運用が最適とされているWindows Vistaの登場によって、デスクトップPCの環境においてもさらに加速すると言われている。

 ディスプレイのサイズは対角線の長さで表わされるため、従来型の17インチとワイド画面の19インチが同程度の高さになる。つまり、17インチスクエア液晶の買い替え対象となるワイド液晶は、やはり19インチ以上が望ましいということだ。そこで今回は、手頃な価格で購入できるプリンストンの19インチワイド液晶「PTFBHF-19W」を使って、ワイドの魅力を探っていく。

(※記事初出時、従来型のスクエア画面を「4:3」と記述しておりましたが、「SXGA(1280×1024)は5:4です」とのご指摘を頂きました。ワイド画面に対比する従来のスクエア画面に対して、4:3という呼称が定着していたために使用した表現でしたが、混乱を避けるために該当部分を修正しております。お詫びして訂正いたします。)

画面の解像度と面積の比率をおさらい

 TVとPC用モニタには大きな違いがある。TVの場合は機種が違っていても基本的には同じものを映し出す。もちろん、HD対応であればHD画像を映すことになるが、サイズが異なっていてもコンテンツは同じだ。これは映像の作り手と受け手が明確に分かれており、同じコンテンツがさまざまなTVで受信、再生されるためだ。

 これに対してPC用モニタは機種やサイズが異なれば、ユーザ自身がそのモニタにマッチした使い方をする。小さいモニタであれば解像度を下げたり、あるいはフォントサイズを上げたりして視認性を良くする。逆に大きなモニタであれば解像度を上げ、1画面に表示される情報量を増やすだろう。TVの解像度が画質の向上に寄与するのに対し、PCモニタの解像度は情報量そのものにも影響を与えるのだ。

 これは言い換えると、PCモニタによってユーザーの使い方が変わるということでもある。と同時に、OSやアプリケーションのUI次第で、使いやすいアスペクト比や解像度も当然変わることになる。

 19型ワイドWXGA+(1440×900)と17型SXGA(1280×1024)を比較すると、19型ワイドが水平方向に7.2センチ長く、垂直方向には1.5センチ短い。情報量を決定するピクセル数で見ると、水平方向には160ピクセル多いが、垂直方向には124ピクセル狭い。もちろん、もう1つ上のクラスのWSXGA+(1680×1050)を選択すれば、水平方向に400ピクセル、垂直方向にも26ピクセル長くなるため異存はないだろう。しかし、WXGA+(1440×900)とWSXGA+(1680×1050)は明らかに価格帯が異なるのも事実だ。

 本記事では、購入時の価格も考慮して、SXGA(1280×1024)からWXGA+(1440×900)に乗り換えるべきか否かという点から、ワイド液晶のメリットとデメリットを探っていくことにする。はたしてワイド画面は垂直方向の情報量を犠牲にしてまで選択する価値があるのだろうか。

画素ピッチが異なるため、17インチスクエアは縦横ともに膨らむ形になる。その結果、水平方向の差が減少し、垂直方法の差が拡大している(画面=左/中央)。19インチワイド(1440×900)ならIEを横に並べてもITMediaの記事が読める(広告部分は切れてしまっている)
       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月14日 更新
  1. きょう発売の「MacBook Neo」、もうAmazonで割安に (2026年03月11日)
  2. 新品は絶滅、中古は高騰──「令和にMDを聞きたい」と願った筆者が、理想の再生環境を整えるまでの一部始終 (2026年03月13日)
  3. M5 Max搭載「14インチMacBook Pro」がワークステーションを過去にする 80万円超の“最強”モバイル AI PCを試す (2026年03月13日)
  4. セールで買った日本HPの約990gノートPC「Pavilion Aero 13-bg」が想像以上に良かったので紹介したい (2026年03月11日)
  5. 12機能を凝縮したモニタースタンド型の「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」が27%オフの2万3990円に (2026年03月11日)
  6. 3万円超でも納得の完成度 VIA対応の薄型メカニカルキーボード「AirOne Pro」を試す キータッチと携帯性を妥協したくない人向け (2026年03月12日)
  7. ワコム上位機に肉薄? 10万円で18.4型4K! 高コスパ液タブ「GAOMON Pro 19」の長所と弱点 (2026年03月13日)
  8. 「MacBook Neo」を試して分かった10万円切りの衝撃! ただの“安いMac”ではなく絶妙な引き算で生まれた1台 (2026年03月10日)
  9. 高音質・良好な装着感・バッテリー交換式――JBLのフラッグシップ「Quantum 950 WIRELESS」は妥協なきヘッドセットか (2026年03月12日)
  10. 10万円切りMacが17年ぶりに復活! 実機を試して分かったAppleが仕掛ける「MacBook Neo」の実力 (2026年03月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年