2006年後半から、ことあるごとにAMDが近況報告をしていた新プラットフォーム「Quad FX」がいよいよ販売される。その発売を記念して、1月27日、CAFFE SOLAREリナックスカフェ秋葉原店にてラインアップをお披露目するAMD主催の展示イベントが開催された。
イベント会場には、フェイスとUSER'S SIDE、eX.computer(九十九電機)、ドスパラの各Quad FXマシンが並んでおり、それぞれ24型ワイド液晶を2台接続してメガタスクの高速処理が堪能できるようになっていた。
会場の奥では、マイクロソフトやNVIDIA、九十九電機といった複数のゲストを招いて、Quad FXを中心に据えた講演が開かれた。口火を切ったのは、日本AMDの“兄貴”こと土居 憲太郎氏と、米AMDのイアン・マクノートン氏。
土居氏はQuad FXの展望について、ほかのラインアップも含めて言及した。「他社さんは難しいようですが、AMDは2007年中にコア間の連携がとれた“ネイティブ”なQuadコアCPUを出します」と、挑発的なコメントともに明るい将来を改めて強調。また、先日製造プロセス65nメートルのAthlon 64 X2 4000+が登場したばかりだが、「3月までにすべてのCPUを65nメートルに切り替えます」と断言した。
大筋の内容はAKIBAX 2006で発表されたものがメインだが、Windows Vistaの深夜販売イベントに関する情報を積極的に盛り込んでいたのが新鮮だった。AMDは、アキバでVista Ultimateを購入した先着500名に、AMD特製のReady Boost対応USBメモリ(1Gバイト)をプレゼントすると告知。また、土居氏は発売直前の店頭講演にて、「ネイティブQuadコアに関する重要なもの」を持参すると話した。
さらに、発売が2月中旬と噂されている初のQuad FXマザー、ASUSTeK「L1N64-SLI WS」が、深夜販売限定でVista Ultimateと一緒に購入できると話し、場内を沸かせた。Vista UltimateとAthlon 64 FX-7xシリーズをセットで購入する条件付きだが、新OSへの乗り換えと同時に高性能なプラットフォームが構築できるメリットは大きい。対応ショップは、フェイス秋葉原本店とTSUKUMO eX.、ドスパラ秋葉原本店の3ショップ。価格は当日、各店舗から告知される。
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