インタビュー
» 2007年05月03日 12時00分 UPDATE

5年後の秋葉原を歩く 第2回:“メイドさん”の現在と未来 (1/3)

萌えブームの追い風を受けてアキバの象徴的な存在に駆け上がった「メイド喫茶」は、次代の街を代表する産業になりえるのか。秋葉原と池袋、中野のメイド喫茶に話を聞いた。

[古田雄介,ITmedia]
og_5akiba_001.jpg 2007年4月時点の秋葉原中央通り。萌え系ショップの看板が目立つ

 秋葉原の中央通りを少し歩くと、PCパーツショップや家電量販店よりも、アニメやフィギュア、同人誌などのショップが目に付くことに気づく。街の様子を眺めれば、ラジオからオーディオ、家電、そしてPCへと受け継がれてきた秋葉原の“看板”が、萌え産業に移りつつあることを実感できる。その中でも、特にメイド喫茶(※1)やメイドリフレ(※2)などの「メイドショップ」は、アキバの象徴的な存在と言えるだろう。

 メイドショップは秋葉原だけでなく、ほかの地域でも見られる。それでも「アキバといえばメイド」とされるのはなぜか? 今回はアキバ内外のメイドショップに話を聞き、主客の視点を交えて、秋葉原におけるメイドショップの将来と、未来のアキバ像を考えていく。

※1 メイドの格好をしたウェイトレスがサービスを行う喫茶店。サービスの内容に「メイドさんとのコミュニケーション」を前提にした店が多い。この点で通常の喫茶店とは決定的に異なる。

※2 メイドさんが客の手足や背中をもみほぐすサービスをメインに据える。リラックスしながら個室でメイドさんと会話できる。


 今回協力してくれたのは、秋葉原と池袋、中野に店をかまえる3ショップ。それぞれの立場から、メイド産業の未来と“メイドのメッカ”であるアキバの印象を語ってもらった。

 秋葉原の「くろすろ〜ど」は、ドスパラアキバ店上の4階にあるメイド喫茶とリフレの店。メインサービスはフットケアで、昼休みを利用したサラリーマンやOLが足の疲れを取りに来店するとか。時間に余裕がある人は、フットケアを済ませた後、同店内にある喫茶店で歓談していくという。

 中野ブロードウェイ3階にあるメイド喫茶「おぎメイド」は、現在、昼と夜で営業方法を変えて展開している。ライトユースが多い昼は、普通の喫茶店としても利用できるよう、一人のメイドさんがウェイトレスとして働く。夜は3人体制となり、コア層が満足できるように、会話やゲームの時間を多めにしている。

 池袋の「ピュア ポップ」は、乙女ロード入り口の手前に店をかまえる。メイドさんとギャルソン(※3)がそろっており、店内に設けられた個室で1対1の会話が楽しめる。メインサービスは背中マッサージで、団体客用のパーティコースや店外を散策するお散歩コースなど、幅広いメニューを用意している。

※3 男性給仕のこと。ここでは男装した女性のスタッフを指す。いわば、女性向けのメイドさんだ。

og_5akiba_002.jpgog_5akiba_003.jpgog_5akiba_004.jpg 秋葉原の「くろすろ〜ど」(写真=左)。中野ブロードウェイ「おぎメイド」(写真=中央)。池袋乙女ロードの「ピュア ポップ」(写真=右)

 3店舗の取材を通して、アキバの今後に関わる共通のキーがいくつか出てきた。まず、アキバが“メイドのメッカ”である前提について。次に、メイド産業自体の将来性。最後が、サブカルチャーを生産する街としてのアキバの未来だ。ショップによって、現状の認識が重なっている部分と、そうでない部分が明確に分かれた。

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